Maltego概要
Maltegoとは?
弊社アンカーテクノロジーズ株式会社は、Maltego(マルテゴ)の公式販売代理店です。
Maltegoは、オープンソース・インテリジェンス(OSINT)とグラフィカル相関分析のためのツールです。DNSレコード、whoisレコード、検索エンジン、ソーシャルネットワーク、各種オンラインAPIなど多様なデータソースに問い合わせ、得られた情報を1つのグラフ上で関連付けて可視化します。
調査対象は、人物(氏名、メールアドレス、別名、SNS上のつながり)、企業・組織、ウェブサイト、インターネットインフラ(ドメイン、DNS名、ネットブロック、IPアドレス)、書類・ファイルなど広範です。結果は複数のグラフレイアウトで表示でき、情報のクラスタリングによって関係性を素早く把握できます。
企業のCSIRTに所属する分析官、研究者、法執行機関の捜査員などに広く利用されています。
Maltego Graphを使い、特定の脆弱性が放置されているサーバーを特定し、詳細を調査する例。
Maltego Searchを使い、ワンクリックで調査する例。調査対象人物に紐づけられたGPSレコードをマップとして表示することもできます。
プランと価格
Maltegoには次の4つのプランがあります。BasicとEntry Standardを除くプランではEditionが複数設けられており、利用するツールやユーザー数、クレジット量に応じて選択することができます。
- Basic:無料で利用できるプランです。Maltego Graphのデスクトップ版が使え、Basic+の場合はMaltego Searchも使えます。Community Editionが適用され、1回のTransformで表示できる結果や、1つのグラフ上のエンティティ数に制限があります(1回のTransformで24件、1グラフ10,000エンティティ)。
- Entry Standard:小規模での利用に向いたプランです。Hunchlyが利用でき、小規模利用に応じたクレジット量が付与されます。Basicプランと同じCommunity Editionが適用されます(1回のTransformで24件、1グラフ10,000エンティティ)。
- Professional:StandardとAdvancedの2つのEditionがあり、付与されるクレジット量が異なります。いずれも1組織あたり最大5ユーザーまでです。
- Enterprise:組織全体での利用に向いたプランです。Maltego MonitorやMaltego Evidenceを含むEditionを選べます。Editionは10種類あり、必要なツールとユーザー数、クレジット量に応じて選択します。
Maltegoは原則としてユーザーライセンスで、1ユーザーにつき1ライセンスが必要です。ただしMaltego SearchとMaltego Caseは利用ユーザー数の制限がなく、組織に招待されたメンバーであれば誰でも利用できます。
Maltego Graphの一部のTransformとMaltego Searchの検索は、あらかじめ付与されたクレジットを消費して実行します。消費量はデータソースによって異なります。詳細はMaltego Dataの紹介 – 「クレジット」とは?をご覧ください。
各プランに含まれるツール・データソース・サービスの一覧、Editionごとの違い、価格については、Maltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)で詳しく説明しています。お客様のご利用状況に応じて最適なEditionをご提案しますので、お気軽にお問い合せください。
各種変更について
2026年にライセンス体系が変更され、従来のCommunity Plan (CE)、Professional Plan、Organization Planから、Basic、Entry、Professional、Enterpriseの4プランを基本とする体系になりました。詳細はMaltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)をご覧ください。
過去の変更については、Maltego新プランリリースのお知らせ(2024年)およびMaltego Graph v4.8.0 のリリースのお知らせをご覧ください。
ツール
Maltegoは複数のツールで構成されます。中核となるのはグラフ分析を行うMaltego Graphであり、調査の入口となる検索ツールや、SNSの監視・証跡保存を行うツールを組み合わせて使用できます。どのツールが使えるかは契約するプランとEditionによって異なります(プランと価格)。
Maltego One
Maltego Oneは、ブラウザからMaltego IDでログインして使う統合ポータルです。次の4つのツールが含まれ、すべての有料プランで利用できます。
- Maltego Graph:ネットワーク分析と情報の可視化を行う主要ツールです。取得したデータをグラフ上に展開し、複雑な関連性を解析します。時系列や地理的な位置に沿った整理も得意です。デスクトップ版とブラウザ版があり、同じユーザー数で両方を利用できます。
- Maltego Search:高度なスキルを必要としない検索ツールです。一つの情報から対象を検索し、人物のプロファイルを短時間で作成できます。PC・タブレット・スマートフォンのブラウザで利用でき、利用ユーザー数の制限はありません。
- Maltego Case:調査結果を1か所に整理・保存し、チームで共有するためのツールです。エンドツーエンド暗号化を有効にできます。利用ユーザー数の制限はありません。
- Maltego Admin:ユーザーの招待、製品の割り当て、クレジットの配分、利用状況の監査を行う管理ポータルです。
Maltego GraphはNamedライセンスで提供されます。契約したユーザー数の範囲で、管理者が特定のユーザーにライセンスを割り当てて使う方式です。Maltego SearchやMaltego Caseと異なり、割り当てられたユーザーだけが利用できます。
SNS・証跡収集ツール
Maltego Oneに加えて、次の2つのツールを利用できます。いずれも含まれるEditionが限られます。
- Maltego Monitor:X、YouTube、ニュース、RSSなどから情報を自動的に集約し、リアルタイムに監視します。感情分析やノイズ検出も行えます。利用ユーザー数の制限はありません。収集できるデータ量と機能が異なるBaseとFullの2種類があります。
- Maltego Evidence:SNSから情報を収集し、裁判で使える形式で証跡を保存します。調査者が身元を隠したまま収集できます。導入形態と機能が異なるDesktop Base、Desktop Full、Collaborationの3種類があります。
各種類の違いはMaltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)で説明しています。
Hunchly
Hunchlyは、Webブラウザでの調査内容を自動的に記録・保存するツールです。閲覧したページをそのまま証跡として残せるため、後から調査の経緯をたどったり、報告書にまとめたりする作業が省力化されます。すべての有料プランに含まれます。
詳細はHunchlyのご紹介をご覧ください。
データソース
Maltegoの強みは、調査に使うデータの幅広さです。Maltego GraphのData Hubから必要なTransform(データを取得・解析する機能の単位)を追加すると、外部のデータソースへ問い合わせ、その結果をグラフ上のエンティティとして展開できます。取得したデータは自動的に関連付けられ、複数のソースをまたいだつながりを1枚のグラフで追えます。
社内のデータベースやファイルなど、Maltegoが標準で提供していないデータを取り込むこともできます(独自データの取り込み)。
Data Hub
Data Hubは、Maltego GraphからTransformを探して追加するプラットフォームです。追加の方法は2つあり、どちらで追加したTransformも同じようにグラフ上で実行できます。
| Maltego Data Pass経由 | 提供元と個別に契約(BYOK) | |
|---|---|---|
| 提供元との契約 | Maltegoがまとめて契約しているため不要 | お客様が直接契約し、APIキーをData Hubに登録 |
| クレジット | 実行時に消費する | 消費しない |
| 対象 | 6つのカテゴリのTransform群 | 100以上のデータソース(Connectors) |
同じ提供元を両方の方法で利用できる場合があります(VirusTotal、Shodanなど)。ただし取得できる情報の範囲は方法によって異なるため、必要なデータが取れるかは事前にご確認ください。
Maltego Data Passは、次の6つのカテゴリに分かれています。
- Person of Interest:特定の個人に関する情報を収集し、オンライン上の活動やつながりを調査します。
- Cyber Threat Intelligence:マルウェア、脆弱性、攻撃者の手法などの情報を集約します。
- Cryptocurrency:仮想通貨の取引、ウォレット、取引所の情報を追跡します。
- Darkweb:ダークウェブ上の活動や取引を調査します。Basicプラン・Entry Standardプランでは利用できません。
- Corporate Intelligence:企業の構造、関係性、財務情報などを調査します。
- Utilities:IP情報、ドメイン解析、地理位置情報など、幅広い調査を補助します。
個別契約で利用するデータソース(Connectors)には、VirusTotal、Censys、Shodan、Greynoise、DomainToolsなどがあります。
利用できるデータソースと消費クレジット数は、プランごとに異なります。最新の一覧は以下でご確認いただけます。
クレジットの考え方については、Maltego Dataの紹介 – 「クレジット」とは?もご覧ください。
独自データの取り込み
Maltegoが標準で提供していないデータも、独自のTransformとしてMaltego Graphに取り込めます。次のような場合に利用します。
- 標準対応しているデータソース(例:Censys)について、標準のTransformでは取得できない追加のデータフィールドも取り込みたい
- 標準で対応していないデータソース(例:Chainalysis)のデータを取り込みたい
- 社内のデータベースやファイル(CSV、PDFなど)のデータを取り込みたい
独自Transformの作成にはConnector BuilderまたはMaltego Transforms SDKを使います。対象のデータにAPI経由でアクセスできることが条件です。作成した独自Transformを組織内で共有するには、Own data integration packageの契約が必要です。
独自データとの連携はお客様のネットワーク内で動作し、データ本体がMaltegoのクラウドに送られることはありません。外部との通信を一切許可できない環境向けには、完全に隔離された環境で運用する構成も個別に提供できます。詳細はMaltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)をご覧ください。
サービスとトレーニング
ツールの提供に加えて、導入時の支援、トレーニング、テクニカルサポートが用意されています。内容はプランによって異なります。
Maltego Academy
Maltego Academyは、Maltegoの公式学習プラットフォームです。オンデマンドのコースを受講し、ウェビナーを視聴できます。すべてのプランで利用できます。
コースは製品の操作方法だけでなく、OSINT調査の進め方や、仮想通貨・企業情報などテーマ別の調査手法も扱います。
サポートとカスタムサービス
Enterpriseプランには、Editionに応じてEnterpriseまたはEnterprise Premiumのサービスが付帯します。
| Enterprise | Enterprise Premium | |
|---|---|---|
| テクニカルサポート | メール | メール(優先) |
| 技術サービス | 実装エンジニアリング8時間まで(対象のEditionのみ) | 実装エンジニアリング40時間まで |
| カスタムサービス | 標準で付帯。追加分はアドオンとして購入可 |
カスタムサービスでは、お客様の環境に合わせた個別のプロジェクトを依頼できます。他システムとの連携開発、扱うデータの構造設計、調査業務の進め方の評価と改善、新しい調査手法の立ち上げ支援などが対象です。
どのEditionにどちらのサービスが付帯するかは、Maltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)でご確認いただけます。
トレーニングコース
弊社では、Maltegoの導入時や運用開始後のトレーニングを提供しています。オンラインとオンサイトのいずれにも対応しており、ご利用の目的や調査対象に合わせて内容を調整します。詳細はお気軽にお問い合せください。
クライアント側の要件
ソフトウェア要件
Maltego Graphのデスクトップ版には、以下のソフトウェア要件があります。
- OS:Windows、macOS、Linux(それぞれのOSに対応するソフトウェアはダウンロードページ(Maltego社サイト)で入手できます)
- Java:JRE 8 / 11 / 17(64bit)。OpenJDKも利用できますが、Oracle JREが推奨されます。
Maltego Graphのブラウザ版、Maltego Search、Maltego Case、Maltego Adminは、Webブラウザから利用するためインストールは不要です。
ハードウェア要件
| 最小要件 | 推奨要件 | |
|---|---|---|
| メモリ(RAM) | 4GB | 16GB以上 |
| CPU | Intel Core i3 | Intel Core i7以上 |
| インターネット速度 | 10Mbps | 20Mbps以上 |
| 画面解像度 | 720p | 1080p以上 |
大規模なグラフを扱う場合は、できるだけ多くのメモリとCPUを推奨します。またインターネット接続が高速であるほど、Transformの実行がスムーズになります。
ネットワーク要件
以下のドメインと接続できることが必要です。
- *.paterva.com
- *.maltego.com
- *.txs.maltego.com
具体的には、以下のサーバー・ポートとの接続が必要です。
| ドメイン | サーバー | ポート |
|---|---|---|
| *.paterva.com | https://bark.paterva.com | 5222 |
| https://ceintegration.paterva.com | 443 | |
| https://dolores.paterva.com | 443 | |
| https://errors.paterva.com | 443 | |
| https://mupdates.paterva.com | 443 | |
| https://public-tds.paterva.com | 443 | |
| https://redirect.paterva.com | 443 | |
| https://start-page.paterva.com | 443 | |
| *.maltego.com | https://bark.maltego.com | 5222 |
| https://dolores.maltego.com | 443 | |
| https://redirect.maltego.com | 443 | |
| *.txs.maltego.com | https://errors.txs.maltego.com | 443 |
| https://zed.txs.maltego.com | 443 |
Data Hubからインストールしたサードパーティ製のTransformは、それぞれ独自のTDS(Transform Distribution Server)に接続します。この場合も443ポートでの接続が必要です。
FAQ
- インストール先のPCを変更したい場合、どうすれば良いですか?
- 教育機関向けのアカデミックライセンスはありますか?
- Maltegoに自社のデータソースを取り込むことはできますか?
- セットアップ方法を教えてください。
- M1 MacでMaltegoをインストールしましたが起動しません。なぜですか。
- トライアルは可能ですか?
