Maltego概要
Maltegoとは?
弊社アンカーテクノロジーズ株式会社は、Maltego(マルテゴ)の公式販売代理店です。
Maltegoは、オープンソース・インテリジェンス(OSINT)とグラフィカル相関分析のためのツールです。DNSレコード、whoisレコード、検索エンジン、ソーシャルネットワーク、各種オンラインAPIなど多様なデータソースに問い合わせ、得られた情報を1つのグラフ上で関連付けて可視化します。
調査対象は、人物(氏名、メールアドレス、別名、SNS上のつながり)、企業・組織、ウェブサイト、インターネットインフラ(ドメイン、DNS名、ネットブロック、IPアドレス)、書類・ファイルなど広範です。結果は複数のグラフレイアウトで表示でき、情報のクラスタリングによって関係性を素早く把握できます。
企業のCSIRTに所属する分析官、研究者、法執行機関の捜査員などに広く利用されています。
プランと価格
Maltegoには次の4つのプランがあります。Basicと Entry Standard を除くプランではEditionが複数設けられており、利用するツールやユーザー数、クレジット量に応じて選択することができます。
| Basic | EntryStandard | ProfessionalStandard | ProfessionalAdvanced | Enterprise | |
|---|---|---|---|---|---|
| 価格 | |||||
| 基本価格 | 無料※対象ユーザーはBasic+にアップグレード可(詳細は表下部) | 年間3,450 USD/ユーザー | 要お問合せ | 要お問合せ | |
| 利用可能ユーザー数・クレジット数 | |||||
| 契約可能ユーザー数 | 1ユーザー | 1〜5ユーザー1組織あたり | 1〜5ユーザー1組織あたり | 2〜5ユーザー/セット複数セットの契約が可能 | |
| 付与されるクレジット数Graph、Search | 月間200クレジットBasic+は月間1,000クレジット | 月間1,000クレジット1ユーザーあたり | 月間2万クレジット1ユーザーあたり | 月間4万クレジット1ユーザーあたり | 月間5万〜40万クレジット/セットEditionによって異なる |
| 利用可能なツール | |||||
| Maltego Graphデスクトップ版+ブラウザ版 | ✓Basicはデスクトップ版のみ(ブラウザ版は今後追加予定)。Basic+はブラウザ版も利用可 | ✓ | ✓ | ✓ | |
| Maltego Search利用ユーザーの制限なし | ✓Basic+のみ | ✓ | ✓ | ✓ | |
| Maltego Evidence | ✕ | ✕ | ✕ | ✓Evidence系・Organization系のEditionに含まれる | |
| Maltego Monitor利用ユーザーの制限なし | ✕ | ✕ | ✕ | ✓Monitor系・Organization系のEditionに含まれる | |
| Hunchly | ✕ | ✓ | ✓ | ✓ | |
| Maltego Cases利用ユーザーの制限なし | ✓制限あり | ✓制限あり | ✓ | ✓ | |
| Maltego Admin | ✓制限あり | ✓制限あり | ✓ | ✓ | |
| 利用可能なデータソース | |||||
| Maltego Data Pass | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
| Connectors | ✓制限あり | ✓制限あり | ✓ | ✓ | |
| Connector Builder | ✓機能面の制限あり | ✓ファイル形式の制限あり(CSVのみインポート可) | ✓ファイル形式の制限あり(CSVのみインポート可) | ✓ | |
| 利用可能なサービス | |||||
| Maltego Academy | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |
| カスタムサービス | ✕ | ✕ | ✕ | ✓Enterprise Premium のみ | |
| 追加契約可能なオプション | |||||
| 追加ユーザー | ✕ | ✕ | ✕ | 追加可能 | |
| 追加クレジットGraph、Search用 | ✕ | ✕ | ✕ | 追加可能 | |
| 追加X投稿数Monitor用 | ✕ | ✕ | ✕ | 追加可能 | |
| Own data integration package独自データ連携機能 | ✕ | ✕ | ✕ | 追加可能一部のEditionには標準で含まれる | |
※Basic+は、公的機関や組織のメールアドレスで登録し、審査を通ると無料で使えます。Maltego Graph のブラウザ版と Maltego Search も使えます。
※Maltego Graph のデスクトップ版には、Basic では Community Edition、Basic+ と Entry Standard では Community Edition+ が適用され、1回のTransformで表示できる結果と、1つのグラフ上のエンティティ数に制限があります(1回のTransformで24件、1グラフ10,000エンティティ)。
Maltegoは原則としてユーザーライセンスで、1ユーザーにつき1ライセンスが必要です。ただし Maltego Search、Maltego Monitor、Maltego Cases は利用ユーザー数の制限がなく、組織に招待されたメンバーであれば誰でも利用できます。
Maltego Graph の一部のTransformと Maltego Search の検索は、あらかじめ付与されたクレジットを消費して実行します。消費量はデータソースによって異なります。
お客様のご利用状況に応じて最適なプランとEditionをご提案しますので、お気軽にお問い合せください。
Editionの選び方と比較
EnterpriseのEditionは、Maltego Monitor を使うか、Maltego Evidence を使うかで、4つの系統に分かれます。系統を決めたうえで、必要なユーザー数とクレジット量、Own data integration package(独自データ連携機能)の有無で、系統の中のEditionを選びます。
系統の分け方
| Evidenceを使わない | Evidenceを使う | |
|---|---|---|
| Monitorを使わない | CoreLite / Connect / Standard / Advanced | EvidenceStandard / Advanced |
| Monitorを使う | MonitorStandard | OrganizationStandard / Monitor / Evidence / Advanced |
OrganizationのEditionの見方
Maltego Monitor には、機能を絞ったBaseと、すべての機能を使えるFullがあります。Maltego Evidence には、Desktop Base、Desktop Full、Collaboration の3種類があります。OrganizationのEdition名は、どちらのツールを上位の種類にするかを表しています。
| Edition | Maltego Monitor | Maltego Evidence |
|---|---|---|
| Organization Standard | Base | Desktop Base |
| Organization Monitor | Full | Desktop Base |
| Organization Evidence | Base | Desktop Full または Collaboration |
| Organization Advanced | Full | Desktop Full または Collaboration |
Base と Full の違いは Maltego Monitor、3種類の違いは Maltego Evidence をご覧ください。
Editionの比較
数値はいずれも1セットあたりです。
| Edition | ユーザー数Graph・Hunchly | クレジット月間、Graph・Search共用 | Monitor※1 | Evidence5ユーザー | Own data integration package※3独自データ連携機能 |
サービス | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core | Lite | 3 | 12万Graph 1ユーザーあたり4万 | Enterprise | |||
| Connect | 5 | 5万Graph 1ユーザーあたり1万 | Enterprise | ||||
| Standard | 5 | 25万Graph 1ユーザーあたり5万 | Enterprise | ||||
| Advanced | 5 | 25万Graph 1ユーザーあたり5万 | Enterprise | ||||
| Monitor | Standard | 2 | 5万Graph 1ユーザーあたり2.5万 | Full | Enterprise | ||
| Evidence | Standard | 2 | 5万Graph 1ユーザーあたり2.5万 | Desktop Full | Enterprise | ||
| Advanced | 5 | 12.5万Graph 1ユーザーあたり2.5万 | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise | |||
| Organization | Standard | 5 | 25万Graph 1ユーザーあたり5万 | Base | Desktop Base | Enterprise | |
| Monitor | 5 | 25万Graph 1ユーザーあたり5万 | Full | Desktop Base | Enterprise Premium |
||
| Evidence | 5 | 25万Graph 1ユーザーあたり5万 | Base | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise Premium |
||
| Advanced | 5 | 40万Graph 1ユーザーあたり8万 | Full | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise Premium |
||
- ※1 MonitorのBaseとFullでは、収集できるXの投稿数がそれぞれ月10万件、月75万件です(1セットあたり)。Xの投稿にはポスト、リポスト、返信を含み、DMは含みません。
- ※2 Desktop Full とCollaborationのどちらかを選べます。
- ※3 含まれていないEditionでも、オプションとして追加できます(下の「追加契約可能なオプション」)。
契約の決まり
- Editionは1セット単位で契約します。複数セットを契約すると、ユーザー数、クレジット、Xの投稿数、価格が比例して増えます(例:Organization Evidence を20名で使う場合は4セット)。Core Lite は1セットまでです。
- 表の「ユーザー数」は、契約の範囲でライセンスを割り当てるユーザーの数です。Maltego ID(ログインのアカウント)は、いくつでも作れます。
- Maltego Graph のユーザー数は、ブラウザ版とデスクトップ版で共通です。5ユーザーのEditionなら、5名がどちらの版も使えます(ブラウザ版5名とデスクトップ版5名の、計10名分ではありません)。管理者は、特定のユーザーにデスクトップ版だけ、またはブラウザ版だけを割り当てることもできます。
- Maltego Evidence と Hunchly のライセンスは、Maltego Graph のライセンスを持つ人と同じ人に割り当てる必要はありません。組織の中で自由に割り当てられます。
- クレジットは Maltego Graph と Maltego Search で使用し、組織の中で共有します。付与される量は、Maltego Graph のユーザー数で決まります。
追加契約可能なオプション
どのEditionにも、次のオプションを追加で契約できます。価格はお問い合せください。
- 追加ユーザー:Maltego Graph(ブラウザ版とデスクトップ版)、Maltego Evidence、Hunchly のユーザーを追加します。
- 追加クレジット:Maltego Graph と Maltego Search で使う組織共有のクレジットを、10万・25万・50万クレジット単位で追加します。
- 追加X投稿数:Maltego Monitor で収集できるXの投稿数を、50万件単位で追加します(Monitorを含むEditionのみ)。
- Own data integration package(独自データ連携機能):作った独自のTransformを組織内で共有するための契約です。Core Connect、Core Advanced、Organization Monitor、Organization Evidence、Organization Advanced には標準で含まれます(独自データの取り込み)。
各種変更について
2026年にライセンス体系が変更され、従来の Community Plan (CE)、Professional Plan、Organization Plan から、Basic、Entry、Professional、Enterpriseの4プランを基本とする体系になりました。詳細はMaltegoのライセンス体系変更のお知らせ(2026年)をご覧ください。
ツール
Maltegoは、調べる対象や業務に合わせて、複数のツールを組み合わせて使います。中核は、人物・組織・インフラなどのつながりをグラフで分析する Maltego Graph です。人物の当たりをつける Maltego Search、SNSを監視する Maltego Monitor、SNSの証拠を集めて保全する Maltego Evidence、Webでの調査を記録するHunchlyが、Graphの前後の作業を受け持ちます。
| ツール | 主な用途 | 含まれるプラン |
|---|---|---|
| Maltego Graph (デスクトップ版) |
大規模で多面的な調査、組織内のデータとの突き合わせ | すべてのプランBasicはCommunity Edition、Basic+とEntry StandardはCommunity Edition+の制限つき |
| Maltego Graph (ブラウザ版) |
人物の調査 | Basic+、Entry Standard以上 |
| Maltego Search | 人物の調査の初動 | Basic+、Entry Standard以上 |
| Maltego Cases | 複数人での調査 | すべてのプランBasic、Basic+、Entry Standardは機能の制限つき |
| Maltego Admin | 組織での管理 | すべてのプランBasic、Basic+、Entry Standardは機能の制限つき |
| Maltego Monitor | 公共の安全、危機管理、偽情報の検出、要人警護 | EnterpriseMonitorを含むEditionのみ |
| Maltego Evidence | SNS上の人物・組織の調査、証拠の保全 | EnterpriseEvidenceを含むEditionのみ |
| Hunchly | Webでの調査の記録、証拠の保全 | Entry Standard以上 |
プランとEditionの内容は、プランと価格をご覧ください。
旧プランをご契約中のお客様へ
このページは、2026年2月以降に購入する新しいプランを前提に説明しています。旧プランをご契約中の場合は、使えるツールと機能が異なります。
Maltego Graph
調査は多くの場合、メールアドレス、ドメイン、人物名、暗号資産のアドレスといった断片的な情報から始まり、その周りにある情報を少しずつたどっていきます。Maltego Graph は、こうした情報をグラフ上の点(エンティティ)として置き、データソースへの問い合わせ(Transform)を実行して、つながる情報を広げていくリンク分析のツールです。たどった結果はすべて1つのグラフに残るため、何と何がどうつながっているかを目で追えます。
人物の調査、SNS上のつながりの把握、サイバー脅威インテリジェンス、ドメインやインフラの調査、暗号資産の取引の追跡、ダークウェブの調査、偽情報のキャンペーンの検出、偽造品の追跡といった調査に使われています。
データソースは2通り
Data Pass:Maltego社が提供するデータを、クレジットを消費して使う
Connector:個別に契約したデータを、自分のAPIキーで使う
詳しくはData Hubをご覧ください。
Maltego Graph には、ブラウザで使う版と、PCにインストールして使うデスクトップ版があります。
ライセンス
1つのライセンスで、ブラウザ版とデスクトップ版の両方を使えます。契約したユーザー数の範囲で、管理者が特定のユーザーに割り当てます(Namedライセンス)。
| ブラウザ版 | デスクトップ版 | |
|---|---|---|
| 使い方 | ブラウザで使う。インストールは不要 | PCにインストールして使う(Windows、macOS、Linux。Javaが必要) |
| 向く調査 | 人物の調査 | 大規模で多面的な調査、組織内のデータとの突き合わせ |
| グラフの保存先 | Maltego Cases(クラウド)、またはPCのフォルダPCのフォルダへの保存は、ChromeまたはEdgeで使う場合のみ | PC、または Maltego Cases |
| 共有 | Maltego Cases でグラフを共有する | Maltego Cases での共有に加え、共有セッションで複数人が同時に1つのグラフを編集できる |
| 表示 | グラフ、地図、表、ヒストグラム | グラフ(レイアウトを切り替えられる) |
| Machine | ||
| Connector(自分のAPIキーで使うデータ) | 今後対応 | |
| 表のファイルの取り込み | CSV、Excel | |
| 書き出し | PDF、グラフのファイル(.mtgx) | CSV、Excel、PDF、グラフのファイル(.mtgx)など |
| AI Assistant | 管理者による有効化・無効化が可能 |
ブラウザ版で始めた調査は、グラフをファイル(.mtgx)に書き出してデスクトップ版で続けられます。デスクトップ版から Maltego Cases に保存したグラフは、ブラウザ版でも開けます。
ブラウザ版の AI Assistant には、グラフの要約や分析、レポートの作成、データの整理をチャットで頼めます。AI Assistant が扱うのはグラフ上にあるデータで、Transformを実行したり、インターネットを検索したりはしません。組織の管理者が Maltego Admin で有効にすると使えます。
AI Assistant の利用量の上限
AI Assistant には、1時間あたりと1日あたりの利用量の上限(クォータ)があり、組織内で共有します。消費量は、やり取りに使われたトークンの量と、使われるモデルによって決まります。使用量は、チャットの入力欄の下のバーで確かめられます。
Maltego Search
人物の調査は、手元にあるメールアドレスや電話番号が誰のものか、ほかにどのアカウントを使っているかを確かめるところから始まります。Maltego Search は、こうした1つの情報を入力するだけで、複数のデータソースをまとめて検索し、結果を整理して返す検索ツールです。Transformを選ぶ必要がないため、Maltego Graph に慣れていない担当者でも初動の調査を受け持てます。
得られるのは、メールアドレス、氏名、電話番号、位置、SNSのアカウント、エイリアス、IPアドレス、漏えいしたレコードなどです。結果は Maltego Cases またはPCのフォルダに保存し、PDFで書き出せます。
利用の条件
ブラウザで利用でき、インストールは不要です。利用ユーザー数に制限はありません。検索ではクレジットを消費し、クレジットは組織内で共有します。
Maltego Cases と Maltego Admin
Maltego Cases は、Maltego Graph のグラフや Maltego Search の検索結果を保存し、チームで共有する場所です。
案件管理のツールではありません
名前から想像される案件管理(タスクや期限の管理)の機能はなく、調査データの保管と共有に使います。
- エンドツーエンド暗号化を有効にでき、暗号化したケースの中身はMaltego社も読めません。組織として暗号化を必須にすることもできます
- ケースごとに、所有者・編集者・閲覧者の権限を付けて共有します
- グラフの変更の履歴が残り、以前の版に戻せます
Maltego Admin は、組織の管理者が使う管理画面です。
- ユーザーの招待と役割の設定、ツールの割り当て
- Maltego Evidence とHunchlyのライセンスファイルの発行
- クレジットの残高の確認と、ユーザーごとの上限の設定
- AI Assistant を使える範囲の設定
- Enterpriseでは、シングルサインオン(SAML、OIDC)、監査ログ、データソースごとの利用の可否の設定も使えます
Maltego Cases と Maltego Admin は、Basic、Basic+、Entry Standard では機能が制限されます。
Maltego Monitor
事件や災害、大規模なイベントの前後には、SNSやニュースに兆候や現場の情報が流れます。Maltego Monitor は、X、YouTube、ニュースサイトなどをほぼリアルタイムで監視し、集めた投稿をAIで分析して、公共の安全を脅かす事態や危機の兆しをつかむためのツールです。公共の安全の監視、危機管理と緊急時の対応、偽情報の検出、要人警護、イベントのリスク管理、偽造品・違法品の販売者の検出、脅威アクターの特定に使われています。
収集元は、X、YouTube、Bluesky、ニュースサイト、RSS、Mastodon、Telegram、WhatsAppなどです。TelegramとWhatsAppは、利用者が用意したアカウントをつないで収集します。アラートはMonitorを使っていない関係者にも送れ、公開したダッシュボードは、閲覧する人にMonitorのアカウントが必要ありません。
Maltego Monitor には、収集できる量と機能が異なるBaseとFullの2種類があります。
| Base | Full | |
|---|---|---|
| Xの投稿の収集 | 月10万件※1 | 月75万件※1 |
| Instagram、Facebook、TikTok、VK | ||
| 感情分析、ノイズの検出、要点の抽出 | ||
| AIアシスタント(Echo)、画像の分析、動画の文字起こし | ||
| 同時に稼働できるケース | 3件 | 制限なし |
| アラート | 1件 | 制限なし |
| 公開ダッシュボード | 1つ | 制限なし |
| レポートの書き出しと定期送信 | ||
| 検索条件の部品(Library)の編集 | 用意されたものを使う |
- ※1 Editionの1セットあたり。Xの投稿にはポスト、リポスト、返信を含み、DMは含みません。
BaseとFullのどちらになるかは、EnterpriseのEditionで決まります(Editionの選び方と比較)。どちらも利用ユーザー数に制限はなく、収集できる量は組織全体で共有します。
Maltego Evidence
SNSの投稿やアカウントは、本人が削除したり非公開にしたりすると見られなくなります。調査に使うには、見つけた時点の状態を、調査者の身元を明かさずに記録しておく必要があります。Maltego Evidence は、SNSのアカウント、ページ、グループ、投稿のデータを収集し、証拠として保全・分析するツールです。
対応するSNSは、Facebook、Instagram、X、YouTube、TikTok、LinkedIn、Telegram、VKontakte、Odnoklassnikiです。プロフィール、タイムライン(期間を指定できます)、投稿、コメント、リアクション、友人・フォロワー、友人の友人、グループのメンバー、表示中のストーリー、画像・動画、Telegramのグループチャットやチャンネルの投稿を収集できます。同じ人物のものと見られるアカウントの候補も示します。
収集した証拠は、レポート(Report Builder)にまとめたり、Evidenceが入っていないPCでもブラウザで閲覧できる形式(Portable Case)で書き出したりできます。
法的な手続きでの提示
Portable Caseは、当局がその形式を認める場合に、法的な手続きで証拠の提示に使えます。
Maltego Evidence には、導入の形と機能が異なる3つの種類があります。対応するSNSは3種類とも同じです。
| Desktop Base | Desktop Full | Collaboration | |
|---|---|---|---|
| 使い方 | 各ユーザーのPCにインストールする(Windows 10/11) | 各ユーザーのPCにインストールする(Windows 10/11) | 自組織のサーバー(Ubuntu)に構築し、ブラウザで使う |
| データの保存先 | 各ユーザーのPC | 各ユーザーのPC | 自組織のサーバー |
| 同時に実行できる収集 | 1件 | 3件 | 5件以上 |
| ケースの共有 | 書き出しと読み込み | 書き出しと読み込み | ユーザーやグループに権限を付けて共有する |
| Report Builder、Portable Case、Analytics※1 | ※2 | ||
| 含まれるEdition | Organization Standard、Organization Monitor | Evidence Standard (Evidence Advanced、Organization Evidence、Organization AdvancedではCollaborationと選べる) |
Evidence Advanced、Organization Evidence、Organization Advanced (Desktop Fullと選べる) |
- ※1 Analyticsは、アカウントのつながりをグラフで表示し、つながりの濃いグループを色分けする機能です。2026年1月時点で、メーカーはアルファ段階の機能としています。
- ※2 2026年2月1日以降に新規に購入した場合。
Collaborationは、自組織のインフラにサーバーを構築して使う形です。部署の中や部署をまたいで、同じケースを複数の調査者で扱う場合に向いています。
Hunchly
Webで調べた内容は、あとから「どのページを、いつ見たか」を示せないと、報告書や証拠に使えません。Hunchlyは、Webブラウザで閲覧したページを自動で記録・保存するツールです。
動作環境とプラン
PCにインストールするアプリと、ブラウザの拡張機能を組み合わせて使います(Windows、macOS、Linux。ブラウザはChrome、Edge、Vivaldi、Brave)。Entry Standard 以上のプランに含まれます。
ツールの組み合わせ
各ツールで調べた結果は、ほかのツールに引き継げます。メーカーが用意している引き継ぎは次のとおりです。
| 引き継ぎ | できること | 方法 |
|---|---|---|
| Maltego Search → Maltego Graph | 検索で当たりをつけた人物を、Transformで深掘りする | ブラウザ版では、検索結果をそのままグラフとして開く。デスクトップ版には、グラフのファイル(.mtgx)で渡す |
| Maltego Graph のブラウザ版 → デスクトップ版 | ブラウザ版で始めた調査を、社内のデータとの突き合わせや大規模な分析に広げる | グラフのファイル(.mtgx)で渡す。Maltego Cases に保存したグラフは両方で開ける |
| Maltego Monitor → Maltego Graph | 監視で集めた投稿を、グラフで分析する | 投稿をグラフのファイル(.mtgx)で書き出す |
| Maltego Monitor → Maltego Evidence | 監視で見つけたアカウントを、Evidenceで収集・保全する | アカウントの一覧をCSVで書き出す(Evidenceとの連携のための書き出し) |
| Maltego Evidence → Maltego Graph | 収集したアカウントのつながりを、グラフで分析する | X、Instagram、Facebookの収集結果を、グラフのファイル(.mtgx)で書き出してデスクトップ版で開く。Facebookは、デスクトップ版のTransformからEvidenceのデータを直接取り込める |
| Hunchly → Maltego Graph | Webで集めた情報を、グラフで分析する | デスクトップ版のTransformでHunchlyのデータを取り込む |
データソース
Maltegoの強みは、調査に使うデータの幅広さです。Maltego GraphのData Hubから必要なTransform(データを取得・解析する機能の単位)を追加すると、外部のデータソースへ問い合わせ、その結果をグラフ上のエンティティとして展開できます。取得したデータは自動的に関連付けられ、複数のソースをまたいだつながりを1枚のグラフで追えます。
社内のデータベースやファイルなど、Maltegoが標準で提供していないデータを取り込むこともできます(独自データの取り込み)。
Data Hub
Data Hubは、Maltego GraphからTransformを探して追加するプラットフォームです。追加の方法は2つあり、どちらで追加したTransformも同じようにグラフ上で実行できます。
Maltego Graph でTransformを使う3つの方法。Data Pass 経由のTransformと個別契約のConnectorsは Data Hub から追加し、独自Transformはデスクトップ版では Data Hub に seed URL を登録、ブラウザ版では管理者が設定して追加します。
| Maltego Data Pass経由 | 提供元と個別に契約(BYOK) | |
|---|---|---|
| 提供元との契約 | Maltegoがまとめて契約しているため不要 | お客様が直接契約し、APIキーをData Hubに登録 |
| クレジット | 実行時に消費する | 消費しない |
| 対象 | 6つのカテゴリのTransform群 | 100以上のデータソース(Connectors) |
同じ提供元を両方の方法で利用できる場合があります(VirusTotal、Shodanなど)。ただし取得できる情報の範囲は方法によって異なるため、必要なデータが取れるかは事前にご確認ください。
Maltego Data Passは、次の6つのカテゴリに分かれています。
- Person of Interest:特定の個人に関する情報を収集し、オンライン上の活動やつながりを調査します。
- Cyber Threat Intelligence:マルウェア、脆弱性、攻撃者の手法などの情報を集約します。
- Cryptocurrency:仮想通貨の取引、ウォレット、取引所の情報を追跡します。
- Darkweb:ダークウェブ上の活動や取引を調査します。Basicプラン・Entry Standardプランでは利用できません。
- Corporate Intelligence:企業の構造、関係性、財務情報などを調査します。
- Utilities:IP情報、ドメイン解析、地理位置情報など、幅広い調査を補助します。
個別契約で利用するデータソース(Connectors)には、VirusTotal、Censys、Shodan、Greynoise、DomainToolsなどがあります。
利用できるデータソースと消費クレジット数は、プランごとに異なります。最新の一覧は以下でご確認いただけます。
クレジットの考え方については、Maltego Dataの紹介 – 「クレジット」とは?もご覧ください。
独自データの取り込み
Maltegoが標準で提供していないデータも、独自のTransformとしてMaltego Graphに取り込めます。次のような場合に利用します。
- 標準対応しているデータソース(例:Censys)について、標準のTransformでは取得できない追加のデータフィールドも取り込みたい
- 標準で対応していないデータソース(例:Chainalysis)のデータを取り込みたい
- 社内のデータベースやファイル(CSV、PDFなど)のデータを取り込みたい
独自Transformの作成方法は利用する版によって異なり、デスクトップ版ではConnector Builder、ブラウザ版ではMaltego Transforms SDKを使います。取り込む元のデータはPDF、CSV、Word文書、データベースなど形式を問いませんが、そのデータにAPI経由でアクセスできることが条件です(既存のAPIでも、お客様が用意したAPIでも構いません)。作成した独自Transformを組織内で共有するには、Own data integration package(独自データ連携機能)の契約が必要です。
独自データとの連携はお客様のネットワーク内で動作し、データ本体がMaltegoのクラウドに送られることはありません。外部との通信を一切許可できない環境向けには、完全に隔離された環境で運用する構成も個別に提供できます。詳細は3 完全隔離の自社ホスト型をご覧ください。
運用形態
Maltego One(Maltego Graph のブラウザ版、Maltego Search、Maltego Cases、Maltego Admin)は、Maltegoのクラウドから配信され、利用者のブラウザで動くのが基本の形です。独自データを組織の外に出したくない場合や、外部との通信を一切認められない環境では、次の3つの運用形態から選びます。図の1〜3は、下の小見出しの1〜3に対応します。図は Maltego Graph を例にしています。ほかのツールの扱いは、下の「ツールごとの対応」をご覧ください。
1 通常の運用
独自データを使わず、Data Pass と、個別に契約した外部のデータソースだけで調べる形です。Maltegoのクラウドからアプリが配信され、Data Pass への問い合わせはクレジットを消費して行います。追加の契約は必要ありません。
2 独自データのオンプレミス化
独自データを使う場合は、Maltego Transforms SDKで独自のTransformを作り、そのサーバーを組織のネットワークの中に置きます。Maltego Graph のブラウザ版から使うときも、ブラウザが組織の中のサーバーに直接問い合わせるため、独自データは外に出ません。Maltegoのクラウドとやり取りするのは、アプリの配信と、Data Passへの個別の問い合わせだけで、組み立てたグラフは外に出ません。
グラフの保存先は、PCのフォルダか Maltego Cases かを選べます。外に出るのは Maltego Cases に保存した場合だけで、通信は暗号化されます。エンドツーエンド暗号化を有効にすると、エンティティやプロパティの値はMaltego社も読めません。
| 区分 | Edition |
|---|---|
| 標準で含む | Core Connect、Core Advanced、Organization Monitor、Organization Evidence、Organization Advanced |
| 追加で契約 | 上記以外のEnterpriseのEdition |
この形は、Data Passを使い続けられ、新しい機能や更新もすぐに届きます。一方で、Maltegoの環境から外部への通信を一切認めないポリシーには合いません。
3 完全隔離の自社ホスト型
ポリシーで、Maltegoの環境から外部への通信を一切認められない場合は、Maltegoのプラットフォーム全体を、外部と通信しない隔離された環境に構築します。Maltego Graph のデスクトップ版で、規制の厳しい組織向けに使われてきた方式と同じです。
- Data Passなどのクラウドのサービスと、外部のAPIからのデータの取得は使えません。調査には、独自のTransformで組織内のデータを使います
- 新しい機能や更新は、お客様の側で適用・保守します
- 個別のエンジニアリング契約(追加費用)が必要で、導入の前に通常より詳しいIT・セキュリティの審査が入ります
構成はご要件に合わせてご提案しますので、お問い合せください。
ツールごとの対応
ツールごとに、データの保存先と、運用形態2・3での扱いをまとめました。
| ツール | データの保存先 | 2 外部と通信しながら、データを組織の中に留める | 3 外部と通信しない |
|---|---|---|---|
| Maltego Graph(ブラウザ版) Maltego Search Maltego Cases Maltego Admin |
Maltego Cases(クラウド。米国かEUを選べる)、またはPCのフォルダ | グラフをPCのフォルダに保存し、独自データは組織内のTransformサーバーから取得する。外部に出るのは、アプリの配信と Data Pass への問い合わせだけ。AI Assistant のみ例外で、AI Assistant に渡したデータはエンドツーエンド暗号化の対象外であり、外部に出る必要な契約 Own data integration package※1 |
完全隔離の自社ホスト型で構築する。使えるのは組織内のTransformだけで、Data Pass と AI Assistant は使えない必要な契約 Own data integration package、個別のエンジニアリング契約(追加費用) |
| Maltego Graph(デスクトップ版) | PC、または Maltego Cases | グラフはPCに保存し、独自データは組織内のTransformサーバーから取得する必要な契約 Own data integration package※1 |
オフラインで有効化・更新できる。使えるのは組織内のTransformだけで、Data Pass と、公開されている Data Hub のTransformは使えない必要な契約 組織内のサーバーに置いたTransformを共有する場合は Own data integration package※1 |
| Maltego Monitor | Maltegoのクラウド | データを組織の中に留めることはできない | 使えない |
| Maltego Evidence | PC、または自組織のサーバー(Collaboration) | 収集したデータは、組織の中に保存される | Maltegoのクラウドに接続しなくても動く。ただし、SNSからの収集にはインターネットへの接続が必要で、初回の起動時はMaltegoの更新サーバーへの接続も必要 |
| Hunchly | PC | 記録したページはPCに保存され、外部と通信しない | 外部と通信せずに動く。調べるWebの閲覧には、インターネットへの接続が必要 |
- ※1 独自のTransformを自分のPCの中だけで使う場合は、Own data integration package がなくても使えます。組織内のサーバーに置いて共有するときに必要です。
Maltego Graph のデスクトップ版では、独自データのTransformを配るサーバー(iTDS)、標準のTransformを組織内で動かすサーバー(CTAS。インターネットへの接続が必要)、共同作業のサーバー(Comms)を、組織のネットワークの中に置けます。
サービスとトレーニング
ツールの提供に加えて、導入時の支援、トレーニング、テクニカルサポートが用意されています。内容はプランによって異なります。
Maltego Academy
Maltego Academyは、Maltegoの公式学習プラットフォームです。オンデマンドのコースを受講し、ウェビナーを視聴できます。すべてのプランで利用できます。
コースは製品の操作方法だけでなく、OSINT調査の進め方や、仮想通貨・企業情報などテーマ別の調査手法も扱います。
サポートとカスタムサービス
Enterpriseプランには、Editionに応じてEnterpriseまたは Enterprise Premium のサービスが付帯します。
| Enterprise | Enterprise Premium | |
|---|---|---|
| テクニカルサポート | メール | メール(優先) |
| 技術サービス | 実装エンジニアリング8時間まで(対象のEditionのみ) | 実装エンジニアリング40時間まで |
| カスタムサービス | 標準で付帯。追加分はアドオンとして購入可 |
カスタムサービスでは、お客様の環境に合わせた個別のプロジェクトを依頼できます。他システムとの連携開発、扱うデータの構造設計、調査業務の進め方の評価と改善、新しい調査手法の立ち上げ支援などが対象です。
どのEditionにどちらのサービスが付帯するかは、Editionの選び方と比較の表でご確認いただけます。
トレーニングコース
弊社では、Maltegoの導入時や運用開始後のトレーニングを提供しています。オンラインとオンサイトのいずれにも対応しており、ご利用の目的や調査対象に合わせて内容を調整します。詳細はお気軽にお問い合せください。
クライアント側の要件
ソフトウェア要件
Maltego Graphのデスクトップ版には、以下のソフトウェア要件があります。
- OS:Windows、macOS、Linux(それぞれのOSに対応するソフトウェアはダウンロードページ(Maltego社サイト)で入手できます)
- Java:JRE 8 / 11 / 17(64bit)。OpenJDKも利用できますが、Oracle JREが推奨されます。
Maltego Graphのブラウザ版、Maltego Search、Maltego Cases、Maltego Adminは、Webブラウザから利用するためインストールは不要です。推奨ブラウザはChromeまたはEdgeです。
ハードウェア要件
Maltego Graph のデスクトップ版の要件です。
| 最小要件 | 推奨要件 | |
|---|---|---|
| メモリ(RAM) | 8GB | 16GB以上 |
| CPU | Intel Core i3 | Intel Core i7以上 |
| インターネット速度 | 10Mbps | 20Mbps以上 |
| 画面解像度 | 720p | 1080p以上 |
大規模なグラフを扱う場合は、できるだけ多くのメモリとCPUを推奨します。またインターネット接続が高速であるほど、Transformの実行がスムーズになります。
ネットワーク要件
以下のドメインと接続できることが必要です。
- *.paterva.com
- *.maltego.com
- *.txs.maltego.com
具体的には、以下のサーバー・ポートとの接続が必要です。
| ドメイン | サーバー | ポート |
|---|---|---|
| *.paterva.com | https://bark.paterva.com | 5222 |
| https://ceintegration.paterva.com | 443 | |
| https://dolores.paterva.com | 443 | |
| https://errors.paterva.com | 443 | |
| https://mupdates.paterva.com | 443 | |
| https://public-tds.paterva.com | 443 | |
| https://redirect.paterva.com | 443 | |
| https://start-page.paterva.com | 443 | |
| *.maltego.com | https://bark.maltego.com | 5222 |
| https://dolores.maltego.com | 443 | |
| https://redirect.maltego.com | 443 | |
| https://downloads.maltego.com | 443 | |
| *.txs.maltego.com | https://errors.txs.maltego.com | 443 |
| https://zed.txs.maltego.com | 443 | |
| https://zed-eu.txs.maltego.com | 443 | |
| https://zed-us.txs.maltego.com | 443 | |
| https://dolores.txs.maltego.com | 443 |
Data Hubからインストールしたサードパーティ製のTransformは、それぞれ独自のTDS(Transform Distribution Server)に接続します。この場合も443ポートでの接続が必要です。
FAQ
- インストール先のPCを変更したい場合、どうすれば良いですか?
- 教育機関向けのアカデミックライセンスはありますか?
- Maltegoに自社のデータソースを取り込むことはできますか?
- セットアップ方法を教えてください。
- M1 MacでMaltegoをインストールしましたが起動しません。なぜですか。
- トライアルは可能ですか?
- Maltegoで使えるデータソースを、購入前に確認できますか?
- 調査の目的ごとの、使い方の例はありますか?
- Windows版の Maltego Graph で、文字が化けて表示されます。












