Maltego概要
[2024年1月 注記] 2024年2月11日より、Maltego製品(Spark Premiumを含む)の価格が改定されます。
弊社アンカーテクノロジーズ株式会社は、Maltegoの公式販売代理店です。
Maltegoは、オープンソース・インテリジェンス(OSINT)およびグラフィカル相関分析のためのツールであり、様々な調査のために情報を収集し、それらを関連付けることができます。
多種多様なデータソースから重要なデータを簡単に抽出し、1つのグラフに自動的に統合し、視覚的にマッピングして、事案の全容を解明することができます。
Maltegoは、企業のCSIRTメンバーとして勤務する分析官や、研究者、法執行機関の捜査員の方々などに広く利用されています。
CipherTrace や Constella Intelligence といったソリューションのデータなどを活用して暗号資産通貨の操作を行うことも可能です。
ライセンスは大きく分けて以下の4種類があり、このうちMaltego Communityは、機能制限があるものの無償でご利用いただけます。
- Maltego Community
- Maltego Pro
- Maltego Enterprise
- Maltego Enterprise On-Premise
各ライセンスの機能の違いについてはこちらでご確認いただけます。
Maltego Enterprise/Maltego Enterprise On-Premiseでは、Spark PREMIUMを利用することができます。これにより、無料のオンライントレーニングコースであるMaltego EssentialとMaltego Foundations 1に加えて、本来は有償で提供されるオンライントレーニングコースのMaltego Foundations 2、Maltego Advanced など、多岐にわたるトレーニングの受講権が付与されます。
また、Maltego Pro と Maltego Enterprise/Maltego Enterprise On-Premise には、アーキテクチャの違いがあります。それぞれ以下の通りです。
Maltego Pro
Maltego Enterprise/Maltego Enterprise On-Premise
価格
Maltegoはユーザーライセンスであり、1ユーザーにつき1ライセンスご購入いただく必要がございます。
さらに、Maltego Enterprise On-Premise にはユーザーあたりの費用に加えて基本使用料が必要です。
以下は、Maltegoの1年間当たりの各ライセンスの利用費用です。
※弊社からの販売は日本円のみになり、弊社販売価格はこれら米ドル価格に120〜180円を乗じた価格となります。
為替レートとユーザー数によって変動しますので、詳しくはお問い合わせください。
- Maltego Pro:1,099 USD/ユーザー
- Maltego Enterprise:3,299 USD/ユーザー
- Maltego Enterprise On-Premise:基本使用料:16,500 USD + 2,199 USD/ユーザー
- Own Data Add-On (iTDS):1,650 USD/ユーザ(※)
- Standard Transform Add-On (CTAS):1,100 USD/ユーザ(※)
-
Collaboration Add-On (Comms):0 USD/ユーザ(※)
※iTDS、CTAS、Commsは、Maltego Enterprise On-Premise をご契約の方向けの必須契約です。
多種多様なデータソース
Maltegoで表示できるデータソースの種別は大きく分けて、Standard TransformsとTransform Hubの2つがあります。
Standard Transforms
Standard Transformsには、以下のデータソースが含まれます。
- 別途費用の負担なくデフォルトで利用できる、外部とのAPI接続等を介してMaltego社環境に蓄積されたデータソース。DNSサーバ、検索エンジン、SNS、各種APIなど、インターネット上の150種以上の各種データソースからOSINTを収集することができます。
代表的なStandard Transforms
- BuiltWith Transforms
- Webサイトが構築されている現在および過去の技術を提供します。これにより、ウェブサイト間の関係を発見し、それらがどのように関連しているかの詳細や、関係の期間(IPやトラッキングコードなど)を調査することができます。
- IPQualityScore (IPQS) Transforms
- IPQS APIのうち、以下の3つと接続します。電子メールアドレスや電話番号の検証や不正チェック、疑わしいIPアドレスの特定を行うことができます。
- Email Verification and Reputation API
- Proxy & VPN Detection API
- Phone Number Validation API
- IPQS APIのうち、以下の3つと接続します。電子メールアドレスや電話番号の検証や不正チェック、疑わしいIPアドレスの特定を行うことができます。
- Wayback Machine Transforms
- 何千億ものウェブサイトのスナップショットやアーカイブされたコンテンツを、何年もさかのぼって閲覧することができます。これにより、削除されたページ、隠しファイル、変更されたコンテンツなどを発見することができます。
- WhoisXML Transforms
- インフラのフットプリントをサポートします。これにより、AS番号、ドメイン、企業、ネットブロック、IPアドレス間の関係を調査することができます。
- Wikipedia-EN Transforms
- どのユーザー、IP、ネットブロックがWikipediaのページを編集したのか、またその編集内容は何なのかを特定することができます。故意による誤情報の流布を発見したり、インターネットインフラ情報を充実させるのに有効です。
Transform Hub
Transform Hubには、以下の4種類のデータソースが含まれます。
- 別途費用の負担なくデフォルトで利用できる、サードパーティのデータソース(実行回数に制限あり)
- 別途費用の負担なくデフォルトで利用できるデータソース(実行回数に制限なし)
- Maltego本体のライセンス費用に加えて、別途オプション費用を支払うことで利用できるデータソース
- Maltego社を通じてではなく、商用サービスの提供元に費用を直接支払うことで利用できるデータソース
Transform Hubでは、VirusTotal, Censys, PassiveTotal, Shodan, DomainTools等、合計で80種類以上のデータソースを取り込んで表示することができます。
対応サービスの一覧はこちらでご確認いただけます。また、こちらでも価格を含めて詳細にご確認いただけます。
Maltegoトレーニングコース
Maltegoトレーニングコースとしては、各コース2時間程度のオンデマンドコースと全2日間のオンサイトコースがあります。
また、学習プラットフォーム Spark 及び Spark PREMIUM では、無料/有料のトレーニングコースや各種学習コンテンツが利用可能です。Maltego Enterprise/Maltego Enterprise On-premiseをご契約の場合は、Spark PREMIUMを有償契約することなく、標準で利用可能です。
詳しくは以下の2つのブログ記事を参照してください。
FAQ
- M1 MacでMaltegoをインストールしましたが起動しません。なぜですか。
- 教育機関向けのアカデミックライセンスはありますか?
- Maltegoに自組織のデータソースを取り込むことはできますか?