はじめに
サイバーセキュリティの脅威は日々進化しており、それに対応するには、複雑なデータセットから意味のある情報を迅速かつ効率的に抽出できるツールが不可欠です。
そこで力を発揮するのが OSINT (Open Source Intelligence: オープンソースインテリジェンス) と、その分析を強力に支援するツール Maltego、そしてその真価を最大限に引き出す Data Hub(旧Maltego Transform Hub) です。
OSINTとは
具体的には以下のようなものが挙げられます。
- ソーシャルメディアの投稿やアカウント情報
- ニュース記事、ブログ、フォーラムへの書き込み
- 企業情報、登記情報、特許情報などの公開データベース
- ダークウェブ上のフォーラムやマーケットプレイス
- 画像、動画、地理空間情報
Maltegoについて
Maltegoは、OSINT調査のデファクトスタンダードとも言えるツールです。
人物、企業、ドメイン、IPアドレスなど、様々なエンティティを ノード として表し、それらの関係を リンク で繋いでグラフ化することで、複雑なデータの関係性を視覚化します。
Maltegoについては製品ページもご覧ください。
Data Hub: Maltegoをさらに強力に
Transform
Transformは、特定のデータソースから情報を取得し、Maltegoのグラフに自動的に統合する役割を担っています。
例えば、VirusTotalのTransformを使用すれば、Maltego内で直接ファイルやURLのレピュテーションを調べることができ、調査対象に関するコンテキストを豊かにすることができます。
Data Hubで実現する3つのメリット
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パブリックソース(WHOIS、DNSレコードなど)、商用データベース(セキュリティベンダーの脅威インテリジェンスなど)、そして自社データまで、Data Hubは様々なデータソースに接続するためのTransformを提供しています。
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効率的な調査: 自動化されたデータ収集と分析により、調査時間を大幅に短縮し、セキュリティチームはより重要なタスクに集中することができます。手作業で複数のソースから情報を収集する必要はもうありません。
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深い洞察の獲得:
Data Hubで利用可能なデータソース例
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VirusTotal、Shodan、Censys、Have I Been Pwned、MaxMind、urlscan、CrowdStrike、Abuse.chなどの主要なセキュリティベンダーのデータにアクセスし、マルウェア分析、脆弱性評価、脅威アクターの追跡などに活用できます。
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ソーシャルメディア: Twitter、Facebook、LinkedInなどのソーシャルメディアプラットフォームから情報を収集し、ソーシャルエンジニアリング攻撃の調査や標的型攻撃の予防に役立てることができます。
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公開データベース:
価格
Data Hubの利用には、Maltegoのライセンスに加えて、個々のTransformの利用料金が発生する場合があります。
詳細な価格や最適なプラン、そしてお客様の組織にとって最適なTransformの組み合わせについては、お気軽にお問い合わせください。
専門のスタッフがお客様のニーズに最適なソリューションをご提案させていただきます。