概要
2026年3月、Chainalysisの暗号資産犯罪動向調査レポート(日本語版)が発行されました。本レポートでは、2025年の最新データをもとに、暗号資産を悪用した犯罪の動向について、以下のような独自の調査・分析内容を掲載しています。
- 2025年の不正取引総額は少なくとも1,540億ドルと過去最高を記録。北朝鮮による史上最大のBybitハッキング(約15億ドル)、ロシアの制裁回避トークンA7A5(933億ドル超の取引を処理)など、国家レベルの関与が犯罪の規模と質を大きく変えている
- AI活用型詐欺は通常の詐欺と比べて1件あたり4.5倍の収益を上げており、なりすまし詐欺は前年比1,400%増。フィッシングキット・ディープフェイク・マルウェアを組み合わせた詐欺の産業化が急速に進んでいる
- 中国語圏マネーロンダリングネットワーク(CMLN)は2025年に161億ドルを処理し、確認されたオンチェーンマネーロンダリング活動の約20%を牽引。1日あたり約4,400万ドルというペースで拡大を続けている
- ランサムウェア・人身売買・麻薬取引においても暗号資産の悪用が深刻化しており、暴力を伴う物理的強制攻撃との連関も報告されている
- ブロックチェーンの透明性と不変性を活かした資金追跡・犯罪インフラの解体事例を通じ、暗号資産分析が捜査・コンプライアンスにどう貢献するかを具体的に示している
最新の暗号資産犯罪の傾向を把握するため、ぜひご一読ください。