Feedlyの新機能「AI Search」
2025年7月、Feedly Enterprise (Feedly for Threat Intelligence) より「AI Search(Search-AI Mode)」と呼ばれる新しい検索機能がリリースされました。この機能は、従来のキーワードベースの検索とは異なり、自然言語で質問することにより、脅威インテリジェンス情報を即座に収集できるというものです。
特にセキュリティアナリストやSOC担当者にとって、脅威への対応スピードは非常に重要です。AI Searchを活用すれば、「過去30日間に確認された新しいマルウェアは?」「最近のCVEとその影響範囲は?」といった疑問に、瞬時かつ正確に答えてくれるようになりました。
日本語で使うときのポイント
FeedlyのAI Searchは、英語でのやり取りを前提として設計されています(2025年7月時点)。たとえば、次のようなプロンプトを英語で入力すると、期待通りの結果が得られます。
「What new malware has emerged over the last 30 days? Please provide the response in Japanese.」
上の図1のように「Please provide the response in Japanese」を付け加えると、日本語で検索結果が返ってきます。実際に、AyySSHush、Anondoor、RondoDoxなどのマルウェア情報が日本語で表示されました。
ただし、「過去30日間で新たに出現したマルウェアにはどんなものがありますか?」といった日本語だけで質問した場合、下の図2のように、「該当情報が見つかりませんでした」という応答が返ってきます。これは、検索エンジンの自然言語処理が英語ベースで動作しており、日本語のままではクエリが正しく処理されないためと考えられます。
日本語ユーザーへのTips:こうすればAI Searchは機能する
日本語でAI Searchを有効に活用するには、以下のコツが効果的です。
- 質問文は英語で書くこと:情報の抽出精度が圧倒的に高くなります。
- 日本語の回答が欲しい場合は、必ず「Please provide the response in Japanese」を添えること。
こうしたちょっとした工夫を加えるだけで、FeedlyのAI Searchは日本語ユーザーにとっても非常に強力な武器になります。
自然言語による脅威調査をよりスムーズにし、意思決定のスピードを上げるためにも、ぜひ活用してみてください。
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