概要
ファイアウォールや認証基盤のログに残ったIPアドレスから、どこから誰が接続してきたのかを判断したい場面は多くあります。しかしVPNやプロキシが日常的に使われる現在、IPアドレスから国や都市を引くだけでは判断の材料になりません。表示上は日本からのアクセスに見えても、実際の通信経路は海外を通っていることがあるためです。
IPinfoは、位置情報に加えて、そのIPアドレスがどういうネットワークに属しているのか、つまり一般回線かホスティング事業者か、モバイル回線か、匿名化サービスを経由しているかまでを返すIPインテリジェンスです。2013年創業、本社は米国シアトル。50万を超える開発者・企業に利用されています。
他社製品との最も大きな違いは、データの作り方にあります。公開レジストリやWHOISに登録された自己申告値を集めるのではなく、世界中に配置した自社サーバーから実際に通信を行い、往復遅延を測って位置を裏付けています。この仕組みについては次章で説明します。
その精度から、他社のセキュリティ製品のデータ基盤としても採用されています。インターネット上のスキャン活動を可視化するGreyNoiseも、位置情報をIPinfoから取得しています(採用事例)。
なお、IPジオロケーションで個人の住所が分かるわけではありません。返るのは都市・地域のレベルと、その推定がどれくらいの範囲に収まるかを示す精度半径であり、個人を特定する情報は含まれていません。
提供形態はAPI、データベースダウンロード、SIEM・データ基盤との連携の3つです。弊社では、このうちEnterpriseプランとデータベースライセンスをお取り扱いしています。
データの作られ方(ProbeNet)
IPデータの製品を比べるとき、最初に見るべきは精度の数字そのものではなく、その数字がどうやって作られ、どうすれば自分で確かめられるかです。IPinfoはこの部分を公開しており、読み手が自分の手で検証できるようになっています。
実測に基づく検証プロセス
ProbeNetはIPinfoが自社で構築・運用している計測基盤です。2026年9月10日時点で1,385台のサーバーが172カ国・606都市・602のASNに置かれ、月間52億件の能動的な計測を行っています。
計測はping、traceroute、各種プロトコルのハンドシェイクで行い、複数の拠点から測った往復遅延をもとに、そのIPアドレスが物理的にどこにあるかを絞り込みます。レジストリやgeofeedの申告値と実測が食い違った場合は、実測を採ります。世界の約7万6,000のASNのうち、80%については最小の往復遅延が10ミリ秒未満に収まっています。
この計測基盤は ProbeNet Live として一般公開されており、誰でも1日25回まで無償で実行できます。次の例では、対象のIPアドレスに対してソウルから1.1ミリ秒、チュニスとファルケンベリからそれぞれ3.0ミリ秒という結果が出ています。地球の反対側にある拠点からほぼ同時に届いているのは、このIPアドレスがAnycastで運用されているためで、画面にもその旨の注意が表示されます。
経路そのものを見ることもできます。次の例はソウルの拠点から実行したtracerouteで、大阪、サンノゼ、アッシュバーン、パリを経てフランクフルトに到達しています。表示上の所在地とは異なる国を経由しているケースも、この画面から読み取れます。
個別のIPアドレスの画面にも、位置を裏付けた計測の記録が残ります。次の例では、対象IPに対して同じ市内の拠点から0.28ミリ秒で応答があったことと、その計測日が示されています。読み手がその場で同じ計測を実行することもできます。
第三者による評価もあります。ある大手CDN事業者が約100万件のIPアドレスを自社の正解データと突き合わせて実施した評価では、市区町村レベルの正答率がIPinfoで93%、最も近い競合製品で79%だったとメーカーが公表しています。別の事業者が行った評価では、位置の平均誤差が競合製品の103キロメートルに対してIPinfoは2.88キロメートルだったという結果も共有されています。いずれもメーカー経由で得た数値です。
ただし精度には地域差があります。プローブの密度が高い北米、欧州、南米、東アジア、中東、豪州では細かく出る一方、太平洋の島嶼部、北アフリカ、中米は拠点が少なく、精度を追い込みにくいとメーカー自身が説明しています。導入前に、自社が扱う地域のIPアドレスで実際に確かめることをおすすめします。
更新頻度とデータの鮮度
IPアドレスの割り当ては入れ替わります。昨日まで家庭回線だったアドレスが今日はホスティング事業者のものになっている、ということが実際に起こります。IPinfoは全ての製品を日次で更新しており、これは無償の IPinfo Lite でも変わりません。精度を落とした無償版という位置づけではなく、有償プランと同じデータを国とASNの範囲に絞って提供する形になっています。
いつ変わったのかを追えるフィールドもあります。位置情報が最後に変わった日付とASNが最後に変わった日付が、 IPinfo Plus と IPinfo Max で返ります。過去のログを後から突き合わせる調査では、この2つが効きます。
ネットワークそのものの性質も、ふるまいから読み取れます。IPinfoのASN画面には、1週間分の活動量をヒートマップにした ASN Activity Profiles が表示されます。次の例では、上段の消費者向けISPが夜に向かって立ち上がり明け方に沈む一方、下段のホスティング事業者は曜日も時間帯も関係なくほぼ一定です。所有者情報だけでは分からない違いが、ふるまいとして現れます。
同じ画面には、そのネットワークのIPアドレスがどれくらい同じ場所に留まるかも出ます。上の消費者向けISPは90日間の保持率が77%、移動の間隔は中央値で38日。下のホスティング事業者は保持率95%、移動の間隔は中央値410日です。調査でどこまで過去にさかのぼれるかの目安になります。
この活動データはすべてのASN画面で無償公開されており、Enterpriseプランでは自社のシステムに取り込むこともできます。
提供形態
同じデータを、APIで都度引く、データベースを自環境に置く、使っているツールの中で引く、の3通りで利用できます。処理件数、レイテンシの要件、外部通信の可否で選びます。
API
1つのエンドポイント(api.ipinfo.io/lookup/{ip})で、位置情報、ASN、匿名化の判定、施設情報、各種フラグがまとめて返ります。1回のリクエストで次のような応答が得られます。
一度に複数のIPアドレスを処理するバッチ用のエンドポイントもあり、1回あたり最大1,000件まで送れます。応答時間は50〜200ミリ秒、稼働率は99.99%とメーカーが公表しています。
データベースダウンロード
データセット全体をファイルで受け取り、自社の環境で引く形です。形式はCSV、JSON、MMDB、Parquetの4種類から選べます。配信の頻度は日次・週次・月次から選べますが、金額の差はほとんどありません。費用対効果では日次が大きく勝るため、弊社では日次でのご提案を基本にしています。ルックアップのたびに外部へ通信しないため、閉域網や大量処理の環境で使えます。
内容をまとめたバンドル版と、位置情報、匿名化検知、レジデンシャルプロキシ、企業情報、ASN、モバイルキャリア、ホスト済みドメイン、Abuse連絡先、IP WHOIS といった単独のデータセットがあり、位置情報と匿名化検知には、精度半径や検知の根拠まで含む拡張版も用意されています。
MMDBを選んだ場合、同形式を前提に組まれている既存の実装は、多くのケースでファイルの差し替えだけで移行できます。
費用の目安として、同じデータを使うのであれば、一般にデータベースよりAPIのほうが安価です。大量のログを一括処理する、外部通信ができない、といった事情がなければ、まずAPIでの利用をご検討ください。
SIEM・データ基盤との連携
すでに使っているツールの中でIPデータを引く方法もあります。Splunk、Microsoft Sentinel、Google SecOps、Snowflake、Google BigQuery、Cribl に対応しており、これら以外の基盤に組み込む場合の持ち込みライセンスも用意されています。
AIエージェントから扱うためのMCPサーバーも公式に提供されています。対応するクライアントに接続すると、位置情報、ASN、匿名化の判定、レジデンシャルプロキシの照会を、対話の中からそのまま実行できます。
各クラウドのマーケットプレイス経由でもご契約いただけますが、弊社を通していただくとメーカーとの条件交渉ができるため、費用を抑えられる場合があります。まずはご相談ください。
| 提供形態 | 向いている場面 | 留意点 |
|---|---|---|
| API | リアルタイムの判定、件数が読めない用途、まず試したい場合 | 月間の参照回数で契約する。外部への通信が発生する |
| データベース | 大量のログの一括エンリッチメント、閉域網、応答時間を詰めたい場合 | 取り込みと更新の仕組みを自社で用意する。同条件ではAPIより高額になりやすい |
| ツール連携 | SIEMやデータウェアハウスの中で完結させたい場合 | 対応しているのは上記のプラットフォーム。Enterpriseプランが前提 |
参照可能なIPアドレスデータ
取得できるデータは、選んだプランと提供形態で決まります。ここでは何が取れるのかを整理します。プランとの対応は次章の一覧をご覧ください。
位置情報・ネットワーク
| 分類 | 主な項目 |
|---|---|
| 位置情報 | 国、地域、市区町村、郵便番号、タイムゾーン、緯度経度、DMAコード、GeoName ID、精度半径、位置が最後に変わった日付 |
| ネットワーク | ASN、AS名、ドメイン、種別(ISP/ホスティング/教育/政府/企業)、ASNが最後に変わった日付 |
| 接続の種類 | ホスティング、モバイル、衛星、Anycastの各判定 |
| モバイル回線 | キャリア名、MCC(モバイル国コード)、MNC(モバイルネットワークコード) |
| 組織 | 企業名、ドメイン、企業種別、そのIPにホストされているドメイン名の一覧、Abuse連絡先 |
| レジストリ情報 | IP WHOIS(RIR WHOIS・RWHOIS)※1、企業が保有するIPレンジの一覧※2 |
- ※1 WHOIS系のデータはAPIでは提供されておらず、データベースダウンロードでのみ取得できます。
- ※2 IPレンジの一覧はEnterpriseプランでのみ提供されます。
匿名化サービスの検知
VPN、プロキシ、Tor、リレーサービス、そしてレジデンシャルプロキシのそれぞれについて、該当するかどうかが返ります。これらは1つのまとまり(anonymousオブジェクト)として返るため、別々に問い合わせる必要はありません。iCloudプライベートリレーのようなリレー型を個別のフラグで持っている点は、他社のIPデータにはあまりない項目です。
ただし、どこまで返るかはプランによって変わります。
| 返る項目 | IPinfo Core | IPinfo Plus | IPinfo Max |
|---|---|---|---|
| VPN・プロキシ・Tor・リレーの判定 | |||
| サービス名(VPN事業者名・リレー事業者名) | |||
| レジデンシャルプロキシの判定 | |||
| レジデンシャルプロキシの最終観測日・稼働率 |
検知の根拠は公開されています。IPinfoは一覧に載せているVPNサービスを実際に契約したうえで、その事業者が使うIPアドレスの範囲を自社で確認していると説明しており、約250サービスについて、IPアドレス数、対応国数、最終更新日を一覧で公開しています。VPNとして分類されているIPアドレスは約2,132万件、Torの出口ノードは1,571件です(いずれも2026年9月時点)。
読み違えやすい点があります。
1つは、サービス名にResidentialと付くVPNがあることです。前掲の応答例では、ホスティング事業者のIPアドレスに対してVPNの判定が真になり、サービス名としてTuxler Residential VPNが返っていますが、レジデンシャルプロキシの判定は偽です。サービスの商品名と、後述するレジデンシャルプロキシの判定は別のものとして読む必要があります。
1つのIPアドレスが複数の種別に該当することもあります。その場合、返るサービス名は1件だけで、名前自体が返らないこともあります。片方のフラグだけを見て打ち切らず、返ってきたフラグを一通り確認してください。
レジデンシャルプロキシ
レジデンシャルプロキシは、実在する家庭の回線を経由して通信を中継する仕組みです。通信元が本物の一般回線になるため、データセンター由来かどうかを見る従来の検知では引っかかりません。アカウントの乗っ取りや大規模なスクレイピングで使われ、検知が最も難しい部類に入ります。
IPアドレス、プロキシサービス名、最後に稼働が確認された日付、観測期間のうち何%の日で稼働していたかが返ります。稼働率が高いIPアドレスは常設のノード、低いものは一時的に組み込まれた端末、という読み分けができます。
収録しているのは100以上のサービスで、サービス名には携帯回線を使うものとデータセンター由来のものを区別する接尾辞が付きます。SIMファーム、マルウェアに感染した端末、アプリに組み込まれたSDK経由のものも対象です。観測期間はAPIが7日間、データベースダウンロードが30日間で、収録件数は1億522万件です(2026年9月18日時点)。
取得できる情報には限りがあります。返るサービス名は1つのIPアドレスにつき1件で、同じ回線を複数のプロキシ事業者が使っている場合、その内訳までは分かりません。観測期間を超えた過去の履歴も残りません。
たとえば上の例のIPアドレスをSpurで引くと、このIPを使っているプロキシ事業者が3社あること、接続してくる端末がおよそ11台でモバイル回線であること、広告不正との関連、さらに利用されているVPNクライアントの種類までが返ります。誰がその回線を貸し出しているのかを特定する調査では、追跡対象が1,100以上あり、サービス単位の内訳と履歴を持つSpurが向いています。IPinfoとSpurは、広く文脈を付けるか、匿名化インフラを深く追うか、という役割の違いで使い分けてください。
以前は単独のデータセットとしてのみ提供されていましたが、現在は IPinfo Max に含まれており、前章の判定と同じ応答の中で参照できます。単独のデータセットやデータベースとしての契約も引き続き可能です。
追加されたデータセット
2026年に入って、従来のIPデータにはなかった種類のデータが追加されています。用途が定まっている場合には効く一方、位置情報や匿名化検知のように導入時から必ず要るものではありません。必要になった時点で追加をご検討ください。
| 名称 | 内容 | 提供状況 |
|---|---|---|
| IPinfo Places | そのIPアドレスが空港、ホテル、駅、図書館といった公共の施設のWi-Fiかどうかを判定する。57のカテゴリ、270万件のIPアドレス、236の国と地域をカバー。個人情報は含まず、学校・宗教施設・医療機関のカテゴリは公開対象から外されている | IPinfo Core・Plus・MaxのAPIに同梱(Coreは施設かどうかの判定、Plusは施設名とカテゴリ、MaxはWi-Fi名と座標まで)。ファイルでの提供は個別見積 |
| RPKI | ASNの照会結果に含まれる各IPレンジについて、経路の正当性がRPKIで検証できるかどうかを返す。5つの地域レジストリすべてを対象に日次更新。BGPの経路ハイジャックや設定漏れの確認に使う | 提供中 |
| Device Count | 1つのIPアドレスを何台の端末が共有しているかを、1台、10台、100台、1,000台、1万台、10万台の6段階で推定する。モバイルキャリアのように多数の契約者が1つのIPアドレスを共有する回線で、そのIPを遮断したときに巻き込む範囲を事前に見積もれる。日・週・月の3つの期間で見られる | 2026年9月時点でアルファ提供。項目名は暫定 |
ライセンス一覧
弊社でお取り扱いする範囲
IPinfoの契約は、メーカーのサイトから申し込むセルフサービスと、個別契約のEnterpriseの2つに分かれます。Enterpriseは「データの上位プラン」ではありません。データの中身は次章の Lite・Core・Plus・Max のいずれかを選び、そのうえで契約の形としてEnterpriseを選ぶ、という関係です。
弊社では、このEnterprise契約と、データベースライセンスをお取り扱いしています。セルフサービスは原則としてメーカーのサイトから直接お申し込みいただく形になりますが、お支払い方法や契約形態のご事情がある場合は対応できることもありますので、ご相談ください。
Enterprise契約にすると、プランの内容に加えて次のものが選べるようになります。
| 追加されるもの | 内容 |
|---|---|
| 単独データセットのAPI | 企業が保有するIPレンジの一覧、IP WHOIS、ホスト済みドメイン、企業情報、Abuse連絡先。いずれもEnterprise契約でのみ利用できます |
| データベースダウンロード | 無償の IPinfo Lite を除き、データベースでの提供はEnterprise契約が前提になります |
| サポート | 優先対応(1営業日以内の回答)が標準で付きます。24時間以内の回答と専用の連絡窓口が必要な場合は、上位のサポートを有償のアドオンとして追加できます |
| 契約と支払い | 請求書払いや銀行振込に対応し、弊社経由でのご契約が可能になります |
なお、月間の参照回数には下限があります。時期やデータセットによって異なり、過去には月間100万回、500万回が下限となった例があります。具体的な条件はお問い合わせください。
プラン別に取得できるデータ
データの中身は次の4つから選びます。どのプランを選んでも、前章のEnterprise契約と組み合わせられます。
| 項目 | IPinfo Lite | IPinfo Core | IPinfo Plus | IPinfo Max |
|---|---|---|---|---|
| 国・大陸 | ||||
| ASN・AS名・ASドメイン | ||||
| AS種別(ISP・ホスティング・教育・政府・企業) | ||||
| 市区町村・地域・郵便番号・緯度経度・タイムゾーン | ||||
| 精度半径・位置とASNの最終変更日 | ||||
| 接続種別の判定(ホスティング・モバイル・衛星・Anycast) | ||||
| モバイルキャリア名・MCC・MNC | ||||
| VPN・プロキシ・Tor・リレーの判定 | ||||
| 匿名化サービス名※1 | ||||
| レジデンシャルプロキシの判定 | ||||
| レジデンシャルプロキシの最終観測日・稼働率 | ||||
| 施設の判定(Places) | 施設かどうか | 施設名・カテゴリ | Wi-Fi名・座標まで | |
| データベースでの提供 | 無償・CC BY-SA 4.0 | Enterprise契約で提供 | Enterprise契約で提供 | Enterprise契約で提供 |
| 申し込み方法 | セルフサービス | セルフサービス | 営業窓口※2 | セルフサービス |
- ※1 返るサービス名は1つのIPアドレスにつき1件です。VPN、リレー、レジデンシャルプロキシのうち該当したものの名前が入り、複数に該当する場合は返らないことがあります。
- ※2 IPinfo Plus はメーカーの申し込み画面には表示されておらず、営業窓口経由での提供になります。
価格については、メーカー側で随時変更されるため本ページには掲載していません。最新の金額はメーカーのサイトをご確認いただくか、弊社までお問い合わせください。
データベースライセンスと価格の決まり方
APIとデータベースのいずれも、価格は月間の参照回数で決まります。ここでいう参照回数は、扱うIPアドレスの種類数ではなく、照会した回数です。同じIPアドレスを4回参照すれば4回として数えます。ご契約前に見込みの回数をお知らせいただく形になります。
データベースの場合、価格は年額15,000米ドルからです。月額でのご契約はお取り扱いしていません。データベースのライセンスは、使い方によって2種類に分かれます。
- Internalライセンス:自組織の中でデータを使う場合です。自社のセキュリティ監視でSIEMのログをエンリッチする、社内システムのアラートに情報を付与する、といった用途が該当します
- OEMライセンス:お客様に提供する製品やサービスの一部としてデータを組み込む場合です。そのまま再配布するのか、集計・加工した結果を出すのか、品質の補完に使うのかによって条件が変わるため、都度のお見積りになります
お見積りの際は、次の4点をお知らせいただけると早くご案内できます。
- データの使い道(自社内での利用か、製品への組み込みか)
- 月間の参照回数
- 必要なデータセット(位置情報、匿名化検知、レジデンシャルプロキシ、企業情報など)
- 受け取り方(API、ダウンロード、クラウドストレージ、マーケットプレイス経由など)
他のIPインテリジェンス製品との使い分け
IPアドレスを調べる製品は複数あり、得意な領域が異なります。目的から選ぶのが確実です。
| やりたいこと | 適した製品 |
|---|---|
| ログのIPアドレスに、位置・ネットワーク・匿名化の文脈をまとめて付けたい | IPinfo |
| 匿名化インフラそのものを追いたい。過去にさかのぼって、そのIPがいつどのサービスに使われていたかを調べたい | Spur |
| インターネット全体を無差別にスキャンしている送信元かどうかを切り分けたい | GreyNoise |
| 国内企業の組織名、業種、従業員規模といった属性を使って、BtoBマーケティングに活用したい | 国内向けのIPジオロケーションサービス |
いわゆるGeoIP系の製品(MaxMind GeoIPや国内向けのサービス)との違いは、主に4点です。位置を実測で裏付けているか申告値に依っているか、更新が全データセットで毎日か、製品によって平日のみ・週2回になるか、匿名化の判定にサービス名や最終観測日まで含まれるか、そして配布形式にParquetやJSONがあるか。ログ分析や不正検知のように、判断の根拠を後から説明する必要がある用途では、この差が効いてきます。
一方で、日本国内の組織判定の細かさ、たとえば企業名や業種、売上規模といった属性の充実度では、国内向けに作られたサービスに分があります。マーケティング目的であればそちらが適しています。
匿名化の調査ではSpurとの併用が有効です。同じIPアドレスでも、IPinfoが返すサービス名は1件であるのに対し、Spurは複数の事業者名、端末数の推定、回線の種別、リスク分類、VPNクライアントの種類まで返します。IPinfoが追跡しているレジデンシャルプロキシのサービスは100以上、Spurが追跡している匿名化サービスはVPNやデータセンタープロキシを含めて1,100以上です。匿名化インフラそのものを追う調査ではSpur、位置やネットワークを含めた文脈を大量のログに一括で付与する用途ではIPinfo、という使い分けになります。
なお、IPアドレスではなくドメイン側から調べたい場合は、同じ提供元のhost.ioをご検討ください。
参考情報
- ProbeNet Live:世界各地の拠点からPingとTracerouteを実行できます(1日25回まで無償)
- Tags:VPN、Tor、プロキシ、ホスティングなどのタグごとに、該当するASNとIPアドレスの規模を画面上で確認できます(データセットとしての提供は有償)
- 検知しているVPNサービスの一覧:サービスごとのIPアドレス数、対応国数、最終更新日が公開されています
- 開発者向けドキュメント:APIの仕様、データベースの項目定義、連携手順
- MCPサーバー:AIエージェントからIPデータを照会するための公式サーバー
- IPinfo Blog:計測基盤の拡張状況や、匿名化に関する調査レポート
FAQ
- トライアルは可能ですか?精度を確認したい。
- インターネットに接続していない環境でも使えますか。
- APIとデータベース、どちらを選べばよいですか。
- どのプランを選べばよいか分かりません。
- 個人を特定できるデータですか。









