概要
VirusTotalで利用可能なAPIには、無料で利用可能なPublic APIと、有償で利用可能なPrivate APIの2種類があり、Public APIには一部制限があります。
※Public APIは、今年さらに利用制限が厳しくなる予定がございます。今後変更がございましたら弊社ウェブサイトまたはTwitterなどのSNSでもお知らせいたします。
本記事では、開発元の公式情報をもとに、その違いを整理します。合わせて、こちらのページも参考にしてください。
比較
VirusTotal Public API | VirusTotal Premium API | |
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利用の制限 | 非商用利用、または教育機関での利用飲み可能。 | 商用利用、および官公庁での利用も可能。 |
APIリクエストの上限数 | 「500リクエスト/日」かつ「4リクエスト/分」 | ニーズに応じてカスタマイズ可能。VirusTotal Basic Bundleでは1,000/日、VirusTotal Professional Bundleでは5,000/日が上限ですが、柔軟にカスタマイズ可能です。 |
得られる情報 | 基本情報に限定される。 | VirusTotal に統合されているツール (PEinfo, PEiD, ExifTool, packers, Sandbox links, sigcheck など) が有するファイルとURLの情報。 |
サンドボックスのデータ | なし | ファイルの振る舞いに関する情報(VirusTotal搭載サンドボックスがサポートするファイルタイプである場合) |
ホワイトリスト情報 | なし | ハッシュ値をもとに無害なファイルとして登録されているかを判定します。無害と判定された場合、そのファイルを含む製品が何であるかという情報も提供されます。 |
検索API | ハッシュによるクエリのみ | 幅広いクエリに対応しており、また複数のクエリを組み合わせて複雑なリクエストを作成できます。 ・例1:"give me all samples that are detected with the following signature" ・例2:"give me all samples that are detected by more than 10 engines" ・例3:"give me all samples that contain a given PE section with the following hash" |
通知 | なし | VirusTotalに送信されたファイルに対象にYARAルールに基づいて検知・通知。 ※VirusTotal Intelligenceの有償契約が必要なので、API単体の契約ではご利用不可。 |
価格 | 無料 | 有償 |
SLA | なし | 稼働率99%以上保証。詳細はプレミアムサービス契約書に記載。 |