Passware製品一覧
[2023年8月30日記載] 2023年9月1日から2023年9月29日までの間、一部製品を特別価格で販売いたします。ぜひこの機会に購入をご検討ください!
Passware製品は、複数種類のライセンスがあり、用途(組織)と予算によって、適切なライセンスが異なります。
特に、用途(組織)については、以下の3種類に分けることができます。
- フォレンジック対応企業向け・法執行機関向け
- 民間企業向け(フォレンジック用途以外)
- 一般ユーザー向け
各製品の比較情報は、メーカーウェブページもご参照ください。
法執行機関・民間企業向け製品(フォレンジック用途)
法執行機関・民間企業がフォレンジックの用途で利用するためのソリューションとして、以下をご提供しております。
- Passware Kit Forensic:PCの各種パスワードを解析するためのソフトウェア。zipやPDFに設定されたパスワードのほか、Bitlockerなどによる暗号化ディスクにも対応しています。
- Passware Kit Agent:Passwareによるパスワード解析を複数台の解析用コンピューターで分散処理するためのオプション。Passware Kit Forensicには標準で5つのPassware Kit Agentの利用権が付帯しているため、6台以上の解析用コンピューターで分散処理を行いたい場合に追加購入します。
- Passware T2 Add-on:T2セキュリティチップの機能を迂回することにより、T2セキュリティチップを搭載したMacのパスワードを解析できるアドオンモジュール。
- Passware Kit Lab Edition:Passware Kit ForensicとPassware Kit Agentを用いて、ある程度大規模に分散処理を行う組織向けライセンス。Passware Kit Forensic 1ライセンスと100 Passware Kit Agentが付属し、それらの3年間のサポート・ソフトウェアアップデート権が付属。それぞれで購入するよりも安価です。
- Passware Kit Ultimate:「Passware Kit Forensic」「T2 Add-on」「10 Passware Kit Agents」「Passware Kit Mobile」「Passware Kit Forensic Training」の5製品が付属したオールインワンパッケージです。それぞれで購入するよりも安価です。
- Passware Kit Mobile:ロックパスコードが不明なiOS・Androidデバイスのロックを解除するソフトウェア。
- Passware Online Training:ビデオ動画をオンデマンドでいつでも視聴できる可能なトレーニングコース。
- Passware Rainbow Tables for Office:Word・Excel(2003まで)に設定されたパスワードを瞬時に解読するためのレインボーテーブル。SSDに格納して提供されます。
- Passware Rainbow Tables for Windows:Windowsのログオンパスワードを瞬時に解読するためのレインボーテーブル。SSDに格納して提供されます。
民間企業向け製品(フォレンジック用途以外)
民間企業がフォレンジック以外の用途で利用するためのコスト最適なソリューションとして、以下をご提供しております。ただし本製品紹介ページでは、これら製品の説明は省略しております。詳細のご案内を希望の方はお問い合わせください。
- Passware Kit Business:340種以上のファイルタイプに対応。Passware Kit Forensicとの差分は以下の通り。
- Passware Kit Agentの利用権は付帯しない。利用を希望する場合は別途購入が必要。
- フルディスク暗号化(FDE)のうち、Dell Data Protectionには非対応。
- Bitcoin、Ethereumなどの仮想通貨のウォレットには非対応。
- Passware Kit Standard Plus:190種以上のファイルタイプに対応。
- Passware Kit Standard:110種以上のファイルタイプに対応。
- Passware Kit Agent
- Passware Windows Key Business:Windowsのログオンパスワードと、ドメイン管理者パスワードを即時にリセットするためのソフトウェア。Passware Kit ForensicとPassware Kit Businessには、この機能が標準で搭載されています。
- Passware Rainbow Tables for Office
- Passware Rainbow Tables for Windows
主要製品の価格一覧
主要な各製品の、1ライセンスあたりのドル価格は以下の通りです(2023年8月1日現在)。円価格は、これらに係数120〜150を乗じた金額です。
また、複数ライセンスご購入いただく場合や、複数年分のライセンスを一括でご購入いただく場合などは、ディスカウントが適用されます。
※円価格は、ドル円のレートによります。お見積りをご希望の方は、お問い合わせください。
製品 | 新規価格 | 更新価格 |
---|---|---|
Passware Kit Business | $945.00 | $475.00 |
Passware Kit Forensic | $1,195.00 | $595.00 |
Passware Kit Forensic T2 Add-on | $1,990.00 | $995.00 |
Passware Kit 10 Agent | $595.00 | $295.00 |
Passware Kit 20 Agent | $895.00 | $450.00 |
Passware Kit 100 Agent | $3,295.00 | $1,650.00 |
Passware Kit Forensic Lab Edition | $4,495.00 | $1,750.00 |
Passware Kit Ultimate 年間ライセンス | $3,995.00 | $3,995.00 |
Passware Rainbow Tables for Office | $2,195.00 | N/A |
Passware Rainbow Tables for Windows | $2,195.00 | N/A |
Passware Kit Mobile 年間ライセンス | $1,990.00 | $255.00 |
Passware Kit Mobile トライアルライセンス | $255.00 | N/A |
Passware Certified Examiner Online Training | $395.00 | N/A |
Passware Kit Forensic
主な特徴
- Passware Kit Forensicは、PC関連のパスワードを解析して復号するソフトウェアです。主に以下のパスワード解析に対応しています。後述するように、物理メモリを用いた即時の暗号化解除、分散処理、GPUによる高速化なども可能です。
- Officeソフト、Zipアーカイブ、PDF、Appleメモなど各種アプリケーションの暗号化パスワード
- Bitlocker、FileVaultなどのフルディスク暗号化(FDE)のパスワード
- 1Password、KeePass、LastPassなどのパスワードマネージャーのマスターパスワード
- Bitcoin、Ethereumなどの仮想通貨のウォレットのパスワード
- Passware Kit Agentを他のマシンにインストールして、パスワード解析の分散処理を行うことが可能です。1つの処理タスクを細分化してその細分化されたタスクを複数のノードに割り当てることにより、分散処理を実現します。Passware Kit Forensicの場合は、Passware Kit Agentの利用権が5台分付帯しているため、最大5台にインストール可能です。追加オプションを購入することにより、分散処理を行う台数を増やすことが可能です。
- Passware Kit Agentのインストール先としては、Windows・Linux・AWS EC2・Azureが利用可能です。
- GPUによる解析高速化が可能です。GPUを搭載した解析マシンにPassware Kit ForensicまたはPassware Kit Agentをインストールして用いることにより、解析速度を高速化することが可能です。
高速化の程度はGPUの処理性能や解析対象にもよりますが、CPU1つだけで解析することに比べて最大400倍高速化することが可能です。また、1台の解析マシンに複数のGPUを搭載することにより、さらに高速化することが可能です。1台あたり最大12基のGPU搭載をサポートします。 - GPUによる高速化に対応している暗号化種別・ファイルはこちらのページでご確認いただけます。GPU Supportの列がYesと記載されているものが、GPUによる高速化に対応しているものです。
- 対象の暗号化ファイルを利用していたPCの物理メモリがあれば、それを用いて即時に復号することが可能です。
- Windowsのログオンパスワードと、ドメイン管理者パスワードを即時にリセットすることが可能です。
- USBメモリなどに保存して任意のPC上で起動できるPassware Kit Portableを作成することができます。これを対象のPCで実行することにより、即座にパスワードを発見するといったことが可能です。対象のPCのレジストリなどに変更は加えません。
- 有償オプションのPassware T2 Add-onを用いることにより、特定条件下におけるT2セキュリティチップ搭載Macの暗号化を解除することが可能です。本オプションは販売可能条件がございますので、詳細につきましてはお問合せください。
- オンデマンド形式のPassware Online Trainingを受講することにより、Passwareの機能を一通り学習することが可能です。
操作画面例
ホーム画面
① フルディスク暗号化(FDE)の選択画面。Bitlockerなどのパスワードを解析します。
② モバイルデバイスのバックアップファイルの選択画面。PC上に保存されたiTunesバックアップなどのパスワードを解析します。
(注)モバイルデバイスのパスコードロックを解除したい場合は、Passware Kit Mobileを使用します。
③ インターネット・ネットワーク関連の対象の選択画面。Passwareを起動しているPCに保存されたインターネット・ネットワーク関連パスワードを、レジストリを元にして素早く発見する機能です。前述のPassware Kit Portableを実行することで効率的にパスワード特定を行うことが可能です。
↓上の画面で「Websites」を選択した時の画面。IE、Google Chrome、Microsoft Edge、Safariなどに保存されたパスワードを発見します。
一方、対象のPC上でライブで実行するのではなく、すでに保全したレジストリなどのデータがある場合は、ホーム画面で「Standalone System」を選択して作業を行います。【参考】メーカー記事
④ パスワードマネージャーの選択画面。1Password、LastPassなどのパスワードマネージャーソフトのマスターパスワードを解析します。【参考】メーカー記事
↓パスワード解析設定画面。辞書攻撃、ブルートフォース(総当たり攻撃)をはじめとして、複数の攻撃手法が用意されています。また、どの順番で攻撃を行なっていくかを設定することが可能です。一般的には、所要時間が短く済むものから順に試行するように設定を行います。
↓ブルートフォースの設定画面例。英数/大文字/小文字/記号の有無・桁数なども細かく指定可能です。
↓辞書攻撃の設定画面例。独自の辞書の追加方法については、次の 独自の辞書の追加について をご覧ください。
独自の辞書の追加について
辞書攻撃に用いる辞書は、標準で用意されている辞書を用いるほかに、独自の辞書を追加して使用することが可能です。
独自の辞書は、主に以下の方法により作成・追加が可能です。
- X-ways、MSAB Officeなどのフォレンジックツールを用いてエビデンスに含まれるワードリストを作成し、独自の辞書を作成する。
- Passware社によって共有・提供される辞書(以下の2種類)を追加する。
Passware Kit Mobile
主な特徴
- Passware Kit Mobileは、iPhone, iPad, Androidのパスコード解析ソフトです。
- 対応端末のリストはこちらでご確認いただけます。
- 対象端末によってはフィジカルダンプを取得可能なため、パスコードを入手して解析することにより、削除済みメールや削除済み画像データなどを抽出することも可能です。
- 「解析可能回数」に制限があり、トライアル版が5回まで、製品版が300回までという制限があります。
- パスコードの解析自体は何台でも可能です。解析が成功し、そのパスコードを入手する際に初めて「解析可能回数」を1つ消費します。
- 現在、キャンペーンを実施中。法執行機関のお客さまには「解析可能回数」が3回のライセンスを無償で発行いたします。
Passwareトレーニング
Passwareトレーニングコースとしては、1回15〜30分の15のビデオセッションで構成されるオンデマンドコースがあります。
各種情報
- クイックスタートガイド(日本語版についてはお問合せください)
- パスワード解析に対応するアプリケーションの一覧
- バージョンアップ情報