Global Crypto Adoption Index とは
ブロックチェーン分析企業のChainalysisは2024年9月11日、暗号資産の普及度を国別にランキングした「2024 Global Crypto Adoption Index」を公開しました。151か国を対象に、2023年7月〜2024年6月のオンチェーンデータを分析しています。1位はインド、2位はナイジェリアで、日本は23位でした。
Global Crypto Adoption Index は、暗号資産が一般の利用者にどれだけ広がっているかを国別に比較する指数です。2024年版では、次の4つの指標で各国を評価しています。
- 中央集権型サービスへの流入:取引所などが受け取った価値の総額
- 個人規模の流入:上記のうち、1万ドル未満の取引に限った価値
- DeFiへの流入:DeFiのサービスが受け取った価値
- 個人規模のDeFiへの流入:上記のうち、1万ドル未満の取引に限った価値
各指標を購買力平価(PPP)ベースの1人あたりGDPで補正して順位を付け、人口などで重み付けしたうえで、4つの幾何平均を0〜1に正規化して総合スコアとしています。2024年版では、P2P取引所での取引が大きく減ったことから「P2P取引所」の指標を外しました。また、DeFiは個人のウォレットからとみられる受け取りだけを数える方式に改め、スマートコントラクトの中間処理で金額が膨らまないようにしています。
2024年のランキング上位国
1位はインドで、2位はナイジェリア、3位はインドネシア、4位は米国、5位はベトナムです。上位20か国のうち7か国を、中央・南アジアとオセアニア(CSAO)地域の国が占めました。
| 順位 | 国 | 順位 | 国 |
|---|---|---|---|
| 1 | インド | 11 | トルコ |
| 2 | ナイジェリア | 12 | 英国 |
| 3 | インドネシア | 13 | ベネズエラ |
| 4 | 米国 | 14 | メキシコ |
| 5 | ベトナム | 15 | アルゼンチン |
| 6 | ウクライナ | 16 | タイ |
| 7 | ロシア | 17 | カンボジア |
| 8 | フィリピン | 18 | カナダ |
| 9 | パキスタン | 19 | 韓国 |
| 10 | ブラジル | 20 | 中国 |
東アジアからは、韓国が19位、中国が20位に入りました。
2024年の主なトレンド
2023年第4四半期から2024年第1四半期にかけて、世界の暗号資産の取引額は大きく増え、2021年の強気相場を上回る水準に達しました。主な動きは次のとおりです。
- ビットコインETF:米国でビットコインETFの取引が始まったことを受け、すべての地域でビットコインの取引額が増えました。とくに機関投資家規模の取引と、北米・西欧など高所得国の多い地域で伸びています
- ステーブルコイン:個人や中小規模の取引で前年からの伸びが大きく、サブサハラ・アフリカや中南米など、低所得・低中所得国での実際の利用を支えています
- DeFi:サブサハラ・アフリカ、中南米、東欧でDeFiの利用が大きく増えました
日本・東アジアの状況
日本は総合23位で、上位20か国には入りませんでした。
東アジアは世界で6番目に大きい暗号資産経済圏で、2023年7月〜2024年6月に4,000億ドルを超える価値を受け取りました。世界全体に占める割合は8.9%です。上位50か国に入った東アジアの国は5か国で、韓国が19位、中国が20位、日本が23位、香港が29位、台湾が40位でした。
韓国の受取額は約1,300億ドルで、東アジアで最も大きな規模です。香港は前年比85.6%増と、東アジアで最も大きく伸びました。
まとめ
2024年版のポイントは次の3つです。
- インドが1位、ナイジェリアが2位で、上位20か国のうち7か国を中央・南アジアとオセアニア地域の国が占めました
- 米国のビットコインETFを受けて、ビットコインの取引額がすべての地域で増えました
- ステーブルコインやDeFiは、低所得・低中所得国の多い地域で利用が広がっています
日本は23位でした。その後、日本は2025年版で19位、2026年版で4位と順位を上げています。それぞれの内容は、次の記事で紹介しています。
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出典
- The 2024 Global Adoption Index(Chainalysis、2024年9月11日公開)
- Eastern Asia: Institutions Drive Adoption in South Korea and Hong Kong(Chainalysis、2024年9月17日公開)