概要
Maltegoでは、2026年にライセンス体系が変更され、利用目的や必要な機能に応じて選択できるプランが拡充されました。
従来のCommunity Plan (CE)、Professional Plan、Organization Planを中心とした体系から、Basic、Entry、Professional、Enterpriseの4つのプランを基本とする体系になっています。このうちEnterpriseには、利用するツール(Monitor、Evidence)やユーザー数、クレジット量に応じた複数のEditionが用意されています(Enterpriseプラン詳細)。
変更の詳細
主な変更点は次の通りです。
- 無料のBasicと、小規模利用向けのEntryが新設されました。従来のCommunity Plan (CE)に相当するのはBasicです。
- Maltego Graphにブラウザ版が追加され、デスクトップ版と同じユーザー数で両方を利用できます(Basicは今後対応予定)。
- Hunchlyが有料プランに標準で含まれるようになりました。
- Enterpriseは単一のプランではなく、Monitor・Evidenceの有無、ユーザー数、クレジット量に応じた複数のEditionから選択します(Editionの選び方)。
- 従来の3プランをご契約中のお客様は、更新時に新体系へ移行します(既存契約への影響)。
旧ライセンス体系
従来は、個人・小規模チーム向けのCommunity Plan (CE)とProfessional Plan、組織向けのOrganization Planの3プランでした。
| Community Plan (CE) | Professional Plan | Organization Plan | |
|---|---|---|---|
| 価格 | |||
| 基本価格 | 無料 | 年間6,600 USD/ユーザー | 88,000 USD/5ユーザー |
| 利用可能ユーザー数・クレジット数 | |||
| 契約可能ユーザー数 | 1ユーザー | 1〜5ユーザー (1組織あたり、最大5ユーザーまで契約可能) | 5ユーザー〜 (5ユーザーごとの購入が可能) |
| 付与されるクレジット数 | 月間200クレジット | 月間20,000クレジット/ユーザー | 月間50,000クレジット/ユーザー |
| 利用可能なツール | |||
| Maltego Graph (Named ライセンス) | (注)各種制限付き | ||
| Maltego Search (利用ユーザーの制限なし) | |||
| Maltego Evidence (Named ライセンス) | |||
| Maltego Monitor (Named ライセンス) | |||
| Maltego Cases (利用ユーザーの制限なし) | ※制限あり | ||
| Maltego Admin | ※ユーザー招待のみ可 | ※制限あり | |
| 利用可能なデータソース | |||
| Maltego Data | ※制限あり | ※制限あり | |
| Connectors | ※制限あり | ||
| Connector Builder | |||
| 利用可能なサービス | |||
| Maltego Academy | |||
| カスタムサービス | |||
| (オプション)Maltego Evidence – Faster Data Add-on | - | - | 要お問合せ |
| (オプション)Maltego Evidence – Collaboration Add-on | - | - | 要お問合せ |
| (オプション)Maltego Monitor – Full Service Add-on | - | - | 要お問合せ |
新ライセンス体系
Basic、Entry、Professional、Enterpriseの4プランを基本とし、Entryを除く各プランに、必要なクレジット数や機能に応じたEditionが設けられています。
| Basic | Entry Standard | Professional Standard | Professional Advanced | Enterprise | |
|---|---|---|---|---|---|
| 価格 | |||||
| 基本価格 | 無料 ※対象ユーザーはBasic+にアップグレード可(詳細は表下部) | 年間3,450 USD/ユーザー | 要お問合せ | 要お問合せ | |
| 利用可能ユーザー数・クレジット数 | |||||
| 契約可能ユーザー数 | 1ユーザー | 1〜5ユーザー 1組織あたり、最大5ユーザーまで契約可能 | 1〜5ユーザー 1組織あたり、最大5ユーザーまで契約可能 | 2〜5ユーザー/セット 複数セットの契約が可能 |
|
| 付与されるクレジット数 (Graph, Search) | 月間200クレジット Basic+は月間1,000クレジット | 月間1,000クレジット/ユーザー | 月間2万クレジット/ユーザー | 月間4万クレジット/ユーザー | 月間2.5万〜8万クレジット/ユーザー |
| 利用可能なツール | |||||
| Maltego Graph デスクトップ版+ブラウザ版 | デスクトップ版のみ(今後ブラウザ版追加予定) | ||||
| Maltego Search (利用ユーザーの制限なし) | |||||
| Maltego Evidence | Evidence系・Organization系のEditionに含まれる |
||||
| Maltego Monitor (利用ユーザーの制限なし) | Monitor系・Organization系のEditionに含まれる |
||||
| Hunchly | |||||
| Maltego Case (利用ユーザーの制限なし) | 制限あり | 制限あり | |||
| Maltego Admin | 制限あり | 制限あり | |||
| 利用可能なデータソース | |||||
| Maltego Data Pass | |||||
| Connectors | 制限あり | 制限あり | |||
| Connector Builder | 機能面の制限あり | ファイル形式の制限あり(CSVのみインポート可) | ファイル形式の制限あり(CSVのみインポート可) | ||
| 利用可能なサービス | |||||
| Maltego Academy | |||||
| カスタムサービス | Enterprise Premiumのみ |
||||
| 追加契約可能なオプション | |||||
| 追加ユーザー | 追加可能 | ||||
| 追加クレジット (Graph, Search用) | 追加可能 | ||||
| 追加X投稿数 (Monitor用) | 追加可能 | ||||
| Own data integration package | 追加可能 一部のEditionには標準で含まれる |
||||
Basic+は、政府機関や組織の公式メールアドレスで登録したユーザーが無料アップグレードの対象となる場合があります(メーカー判断)。
Enterpriseプラン詳細
Enterpriseには、利用するツール(Monitor、Evidence)やユーザー数、クレジット量に応じて複数のEditionが用意されています。主なEditionは以下の通りですが、掲載のないEditionもあるため、詳細はお問合せください。
すべてのEditionに共通する内容
- 含まれるツール
- Maltego One:ブラウザからMaltego IDでログインして利用する統合ポータルです。Maltego Search、Maltego Graph ブラウザ版、Maltego Case、Maltego Adminがここに含まれ、すべてのEditionで利用できます。Hunchlyもすべてのeditionに含まれます。
- Maltego MonitorとMaltego EvidenceはMaltego Oneとは別の製品で、Editionによって含まれるかどうかが異なります(Editionの選び方)。
- Maltego Search、Maltego Monitor、Maltego Case、Maltego Adminは、利用ユーザー数の制限がありません。
- 契約の単位
- Editionは1セット単位で契約します。Editionの比較のユーザー数・クレジット・X投稿数は、いずれも1セットあたりの数値です。
- 複数セットを契約すると、ユーザー数・クレジット・X投稿数・価格が比例して増えます。例:Organization Evidenceを20名で利用する場合は4セット(5ユーザー×4)。
- Core Liteは1セットまでの契約です。
- 「ユーザー数」の意味
- ライセンスユーザー:契約の範囲内でライセンスを付与されたユーザー。表の「ユーザー数」はこの人数です。
- チームユーザー:組織に招待されたメンバー。「利用ユーザー数の制限なし」のツールはチームユーザー全員が利用できます。
- Maltego ID(ログインアカウント)の作成数に制限はありません。
- Maltego Graphのユーザー数
- ブラウザ版とデスクトップ版で共通です。5ユーザーのEditionでは5名が両方を利用できます(ブラウザ版5名+デスクトップ版5名の計10名分ではありません)。
- 管理者がMaltego Adminから、特定のユーザーにデスクトップ版のみ、またはブラウザ版のみを割り当てることも可能です。
- EvidenceとHunchlyのライセンス
- Maltego Graphのライセンスユーザーと同じ人に付与する必要はなく、組織内で自由に割り当てられます。
- クレジット
- Maltego GraphとMaltego Searchで共用し、Graphのユーザー数に応じて付与されます。組織内で共有できます。
Editionの選び方
Editionは、Maltego Monitorを使うか、Maltego Evidenceを使うかの組み合わせで4つの系統に分かれます。
| Evidenceを使わない | Evidenceを使う | |
|---|---|---|
| Monitorを使わない | CoreLite / Standard / Advanced | EvidenceStandard / Advanced |
| Monitorを使う | MonitorStandard | OrganizationStandard / Monitor / Evidence / Advanced |
MonitorとEvidenceには、それぞれ機能を絞ったBaseと、すべての機能を含むFullがあります。Organizationでは、Edition名がどちらをFullにするかを表しています。
| Standard | MonitorもEvidenceもBase |
|---|---|
| Monitor | MonitorがFull、EvidenceはBase |
| Evidence | EvidenceがFull、MonitorはBase |
| Advanced | MonitorもEvidenceもFull |
系統を決めたうえで、必要なユーザー数・クレジット量と、Own data integration packageの有無によって、系統内のEditionを選びます。
Editionの比較
数値はいずれも1セットあたりです。
| Edition | ユーザー数Graph・Hunchly | クレジット月間、Graph・Search共用 | Monitor※1 | Evidence5ユーザー | Own data integration package※3 |
サービス | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Core | Lite | 3 | 12万4万/ユーザー | Enterprise | |||
| Connect | 5 | 5万1万/ユーザー | Enterprise | ||||
| Standard | 5 | 25万5万/ユーザー | Enterprise | ||||
| Advanced | 5 | 25万5万/ユーザー | Enterprise | ||||
| Monitor | Standard | 2 | 5万2.5万/ユーザー | Full | Enterprise | ||
| Evidence | Standard | 2 | 5万2.5万/ユーザー | Desktop Full | Enterprise | ||
| Advanced | 5 | 12.5万2.5万/ユーザー | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise | |||
| Organization | Standard | 5 | 25万5万/ユーザー | Base | Desktop Base | Enterprise | |
| Monitor | 5 | 25万5万/ユーザー | Full | Desktop Base | Enterprise Premium |
||
| Evidence | 5 | 25万5万/ユーザー | Base | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise Premium |
||
| Advanced | 5 | 40万8万/ユーザー | Full | Desktop Full / Collaboration※2 |
Enterprise Premium |
||
- ※1MonitorのBaseとFullでは、収集できるXの投稿数がそれぞれ月10万件、月75万件です(1セットあたり)。Xの「投稿」にはポスト、リポスト、返信が含まれ、DMは含まれません。そのほかの違いはMaltego MonitorのBaseとFullをご覧ください。
- ※2Desktop FullとCollaborationのいずれかを選択できます(Maltego Evidenceの3種類)。
- ※3含まれていないEditionでも、オプションとして追加できます(Own data integration package)。
追加契約可能なオプション
いずれのEditionでも、次のオプションを追加契約できます。価格はお問合せください。
- 追加ユーザー:Maltego Graph(ブラウザ版+デスクトップ版)、Maltego Evidence、Hunchlyのユーザーを追加します。
- 追加クレジット:Maltego GraphとMaltego Searchで使う組織共有のクレジットを、10万・25万・50万クレジット単位で追加します。
- 追加X投稿数:Maltego Monitorで収集できるXの投稿数を、50万件単位で追加します(Monitorを含むEditionのみ)。
- Own data integration package:独自のデータソースをMaltegoに取り込むためのパッケージです。Core Connect、Core Advanced、Organization Monitor、Organization Evidence、Organization Advancedには標準で含まれます(詳細)。
用語の補足
- Maltego MonitorのBaseとFull
- どちらも利用ユーザー数に制限はなく、収集できるデータ量と機能が異なります。
Base Full Xの投稿数 月10万件 月75万件 収集ソース X、YouTube、Bluesky、ニュース、RSSなど Baseに加えてInstagram、Facebook、TikTok、VKなど 分析機能 ノイズ検出、感情分析、キーインサイト Baseに加えてAIアシスタント、画像解析、動画の文字起こし ケース・ダッシュボード 同時3ケースまで、公開ダッシュボード1つ 無制限 - Maltego Evidenceの3種類(Desktop Base、Desktop Full、Collaboration)
- 収集対象のSNSは3種類とも共通で、同時に実行できる収集の数(Runner)、機能、導入形態が異なります。
Desktop Base Desktop Full Collaboration 導入形態 各ユーザーのPCにインストール 各ユーザーのPCにインストール お客様のオンプレミス環境にサーバーを設置し、ブラウザから利用 Runner数 1 3 10以上 機能 基本機能 Baseに加えてPortable Case、Report Builder、Graph View Desktop Fullに加えて複数ユーザーによるケースの共有・共同調査 導入支援 サーバー構築の専門家支援をオプションで提供 Collaborationは、お客様のインフラ上に専用サーバーを構築して運用する形態です。一方、サーバーの用意、ネットワークやセキュリティの設計、運用と保守はお客様側の作業となり、Maltegoの導入支援(オプション)を利用しても一定の工数と体制が必要です。
- Runner:収集を実行する裏方のプログラムで、Evidenceを起動すると自動で立ち上がります。Runnerの数は同時に実行できる収集の数を表し、多いほど複数のアカウントやSNSを並行して収集でき、待ち時間が短くなります。
- Portable Case:収集したケースをZIPで書き出し、Evidenceが入っていないPCでもブラウザだけで閲覧できる形式です。ライセンスを持たない上長や他部署、関係先にそのまま内容を確認してもらえます。
- Report Builder:収集データと分析結果をPDFの報告書として出力する機能です。案件ID・作成者・担当部署・日付、表紙画像、章立て、対象データの取捨選択などを指定できます。
- Graph View:収集したアカウント・投稿のつながりを図として可視化する機能です。関係の濃いグループの色分け、時系列表示、3D表示、SVG/PDFでの書き出しに対応します。
- Maltego Data Pass
- Maltegoが各データ提供事業者とまとめて契約しているデータソース群です。事業者ごとに個別契約やAPIキーを用意しなくても、付与されたクレジットを消費するだけでTransformを実行し、データを取得できます。
- サービス(Enterprise、Enterprise Premium)
-
Enterprise Enterprise Premium テクニカルサポート メール メール(優先) 技術サービス 実装エンジニアリング8時間まで(対象のEditionのみ) 実装エンジニアリング40時間まで カスタムサービス 標準で付帯。追加分はアドオンとして購入可 カスタムサービスでは、お客様の環境に合わせた個別のプロジェクトを依頼できます。他システムとの連携開発、扱うデータの構造設計、調査業務の進め方の評価と改善、新しい調査手法の立ち上げ支援などが対象です。
- Own data integration package
- Maltegoが標準で提供していないデータを、独自のTransformとしてMaltego Graphに取り込むためのパッケージです。次のような場合に利用します。
- Maltegoが標準対応しているデータソース(例:Censys)について、標準のTransformでは取得できない追加のデータフィールドも取り込みたい
- Maltegoが対応していないデータソース(例:Chainalysis)のデータを取り込みたい
- 社内のデータベースやファイル(CSV、PDFなど)のデータを取り込みたい(対象データにAPI経由でアクセスできることが条件)
パッケージには、独自Transformを作成するためのConnector Builderと、実装・統合・データモデリングの各エンジニアリング支援(各10時間まで)が含まれます。作成した独自Transformを組織内で共有するには本パッケージが必要です。
独自Transformはデスクトップ版に加えてブラウザ版のMaltego Graphでも利用できます。独自データとの連携(Maltego Transforms SDKで構築)はお客様のネットワーク内で動作し、データ本体がMaltegoのクラウドに送られることはありません。クラウド側で行われるのは、アプリの配信とMaltego Data Pass(Maltegoが提供する外部データソース群。個別契約なしにクレジットを消費してTransformを実行できます)への問い合わせのみです。調査結果のグラフはローカルに保存でき、Maltego Caseを使う場合もエンドツーエンド暗号化を有効にできます。
独自データをお客様のネットワーク内(オンプレミス)に置いたまま、組織のメンバーがMaltego Graphから利用する構成にも、本パッケージが必要です。外部との通信を一切許可できない環境向けには、完全に隔離された環境で運用する自社ホスト型の構成も提供可能です。この場合、本パッケージに加えて個別のエンジニアリング契約(追加費用)が必要です。
Maltegoの3つの運用形態。独自データを自社環境内に留めたい場合はOwn data integration package、外部への通信を一切許可できない場合は完全隔離の自社ホスト型を選択します。
通常の運用 独自データのオンプレミス化 完全隔離の自社ホスト型 向く組織 標準で対応しているデータソースだけで調査する 独自データを自社環境内に留めたい Maltego環境から外部への通信を一切許可できない Maltego Data Pass 利用可 利用可。独自データとの相互参照ができる 利用不可 外部データソースのAPI利用 標準対応の範囲で利用可 追加のデータフィールドや非対応のデータソースも取り込める 利用不可 バージョンアップ Maltego側で実施され、常に最新版を利用できる 新しいバージョンをお客様が自社環境に適用する。IT部門による作業が必要 必要な手続き なし Own data integration packageが必要 個別のエンジニアリング契約(追加費用)。導入前にIT・セキュリティ部門の審査が必要
お客様に最適なEdition、各Editionの価格などの詳細については、お客様のご利用状況(既に旧プランをご利用の場合を含む)に応じてご提案いたします。お気軽にお問合せください。
既存契約への影響
従来のProfessional Plan、Organization Planをご契約中のお客様は、次回更新のタイミングで新プランへの移行対象となります。
特に従来のOrganization Planをご利用のお客様には、Enterpriseを基本に、現在の利用状況や必要な機能に応じたEditionをご案内します。従来のOrganization PlanでもMaltego AdminとMaltego Caseは追加費用なく利用できますが、Maltego Graphのブラウザ版は新プランへ移行した場合に利用可能になります。
移行先のEditionや価格については、お問合せください。

